水質, water chemistry, water quality

日本語で水質というと
water chemistry(化学組成)と
water quality(汚染度合い)の 2つの意味を持ちます。
金魚飼育ではこの2つは明確に区別したほうが良いと思います。

water chemistry(化学組成)

以下のように化学組成を示すものが含まれます。
水が古いとか汚れているという事には影響を受けません。
ただし温度や溶存酸素により変化するものがあり、広い意味では全てが密接に関わっており完全に独立しているわけではありません。

◆pH
◆GH
◆ミネラル
◆薬品
◇溶存酸素量 (本によってはこちらに書かれている事もあります)

water quality(汚染度合い)

一方でこちらは水の汚れや劣化などにより変化する汚染の度合いを示します。

◆アンモニア <※1>
◆亜硝酸塩 <※1>
◆溶存酸素量 <※1>
◆バクテリア
◆餌や糞など有機物

※1・・・これらに関しては少し特別で水換え(水替え)の時に一気に換えて(替えて)大丈夫な濃度と大丈夫ではない濃度があります。
例えば、アンモニアや亜硝酸塩は高濃度の場合、中毒症状がまだ出ていなくても一気に変化させると出てしまう事があります。
溶存酸素量も過度に高くしたり・低くしたりすると金魚が適応できない事があります。
更にアンモニア濃度とpHの関係で毒性が変化したり、溶存酸素量でpHが変化したりと、それぞれが密接な関係にあるので検査した時の数値で何かが高い時でどのように処置すれば良いか分からない時は、念のため何段階かに分けたうえで、時間をあけて水質を変化させたほうが安心です。

良く分からない時は 1時間に10%変化させることを限度として変化させると安心と言われています。
ただしこれはやってみると分かりますが、とんでもなく邪魔臭い対応ですし、大きく替えようとすると10時間以上かかるので効率的な方法とは言えませんので、あくまで他の方法が無い場合や未知のパラメータが多い時などの緊急措置として覚えておくくらいで良いと思います。

またこれまで点滴での対応も時々してきましたが、必ずしも安全とは思えないことが度々ありました。
思っているよりも早く落ちる事があり、結果として1時間に10%を大きく超える量が連続的に変化する事もありました。
特に問題が無い金魚なら多分耐えますが、中毒症状が出ている金魚は死なせてしまう事になります。