E06 続々と太い稚魚が登場
平均的な成長をしている稚魚もコロコロと太ってきました。
異常に成長した稚魚も居れば未だハリコから大して成長していない稚魚までいますが皆、元気に何かを食べています。
家で発生しているミジンコでは最大のカイミジンコが殆ど全ての稚魚の餌になる程、各稚魚の口の大きさが大きくなりました。
結果としてすばしっこいケンミジンコばかりが目立つようになりましたが、ケンミジンコも確実に減りました。
5月27日
孵化から20日間経過
現在5か所に分けて育ててますが、内3か所の青水が飛んでしまいました。
自然を模した環境は既に安定しているので餌となるものは豊富にある為、餓死はしないと判断しこのまましばらくは青水に戻さず観察する予定です。
撮影がとてもしやすいので透明のほうがブログのコンテンツを作りやすいですw
せっかく透明になったので何を食べているのか撮影してみました。
まだ底に沈殿した青水餌やプランクトンをパクパクしている稚魚も居ますが、多くの稚魚は底に居る赤虫や水ミミズを食べ始めているようです。 未だ口が小さいので相手も赤ちゃんのを選んでいるようで 赤ちゃんVS赤ちゃんの攻防戦となっています。
ビデオの後半に出てくる稚魚のように全身を使って食いちぎるように赤虫や水ミミズを食べる稚魚が増えてきました。
ちなみにこの時は「君、オートフォーカスじゃないから急に動かないでくれ!」と思いながら慌ててフォーカスを合わせ直しました。 水が透明になったから分かったことですが、思っていたよりも小さな稚魚まで自家産の赤虫を食べていました。
一方、
水ミミズは不味いのか?そうめんだと思って口に入れたらイカだった・・・みたいな感じで予想を裏切る食感なのか?理由は分かりませんが、色々な場所で吐き出している稚魚が何匹も居ました。口の中で反撃とかするのかな? まあ天然でも冷凍でもアカムシが人気ということですね。 ちなみにボウフラの赤ちゃん(そもそもボウフラが赤ちゃんなのでおかしな表現ですが、ちっちゃいちっちゃいヤツの事です)を入れてみたところ大人気でした。
冷凍赤虫は先週買いに行きましたが、もう少し口が大きくならないと与えられませんので今は自家産の虫ベイビー達をそこらじゅうで増やしています。
ちなみに青水が飛んでいない2か所に大きな稚魚が居ます。
最近は見てませんが巨大化してそうでドキドキします。
ラクラク稚魚飼育は餌や飼育環境だけではなく全てにおいて金魚に負担を強いらないように飼育する方法として考案したので、数を数えたり、大きさを測定したりという目的では掬わない事にしています。水換えの時に掬う場合があるのでその時に数えたりサイズがわかるように撮影したりする予定です。
それ以外では機嫌よく泳いでいる稚魚たちの生活を脅かすのは極力避けています。
ブログ用に最低限の記録は必要ですが、それ以外は極力自由に泳がせておきたいと思います。
▲これらは平均的なサイズもしくは少し小さいサイズの例です。
それでも既に尾びれ、背びれ以外のヒレも全て生え揃っています。
胸鰭は写真やビデオに映りにくいですがチビこいのが生えてます。
E07 遂に冷凍赤虫が食べられるようになりました
平均的な稚魚は皆ヒレも揃い、ウロコも出来てきてサカナらしくなりました。
ブライン飼育に比べるとサイズは小さいですがここからは冷凍赤虫も与えられるので普通に大きくできます。
ラクラク稚魚飼育の良い点は邪魔臭い初期の世話はせずに放置して、どんどん大きくなる楽しい冷凍アカムシのステージから世話を始められる点です。
ずぼらな僕が自分の為に何度も変更に変更を重ねて考案した飼育法ですが、面倒くさがりの方は是非お試しください。
稚魚飼育がこんなに楽しいものだったのか!と実感できると思います。
その代わりこのステージ以降は普通に毎日餌を与えたり週に1回水を換えたりする必要があります。
邪魔臭がりの方もこの先は飼い主の義務として定期的な世話をしてあげてください。
6月2日
孵化から26日間経過
ようやく半分以上の稚魚が冷凍赤虫を食べられるサイズになりました。
暖かいから成長が早いと思いましたがそれは一部の稚魚だけで、全体的には3月の産卵と大差ない成長スピードとなりました。
原因はミジンコやプランクトンが足りていない事です。
急いで別場所でミジンコの餌となるインフゾリアを大量に沸かしてミジンコを増産しましたが小さな稚魚の分くらいしか賄えなくて中くらい以上の稚魚の成長の速度が遅くなりました。
この点は今後の課題です。
中には写真のように既に余裕で太い冷凍赤虫を食べられるサイズになり形もサカナそのものの稚魚も居ます。
この2匹は大きいほうから数えてトップテンに入ると思います。
毎回感心しますが、金魚はすごく賢くて太い赤虫を口の中に詰まらせないように少し入れて嚙み砕くと必ず一度少し出して、また少し入れて噛み砕くと少し出してを繰り返しながら口の中に一定量だけを入れて食べています。 一方、細い赤虫は一気喰い出来るようです。
金魚は歯の奥にある餌を飲み込む管の一番最初の部分が極端に細くできているので人間のように、のどに詰まらせるという事は起きません。また異物を飲み込むことも構造的にできません。 口の中に底石を詰まらせたりすることがありますが、それは口の中でありお腹の中ではありません。
▲このビデオを見ると1本のアカムシを食べるのに3分弱かかっています。
未だあちこちが透明なのでアカムシが透けて見えるのが何とも
グロカワです。
※フォーカスが何度も外れて見苦しくて申し訳ありません。
稚魚がアカムシ食べるのに夢中すぎて食べながらどんどんバックしていくんですが
それを老眼の僕が必死にマニュアルフォーカスで追いかけるという
吉本新喜劇のような流れになりこのような結果となりました。
かなり絞っても剃刀DOFのままでした。
あと数センチDOFがあるとありがたいんですけど・・・望遠レンズで寄るとどうしても浅くなるんですね。
写真の撮影はフォーカスがあった瞬間にシャッターを切るという方法もあるのでどうにかできますが、ビデオはフォーカスが合い続けていないといけないので難しいです。
もっと練習をつまなくてはいけませんね。
これまでは僕の気配を感じるとサッと底に潜りしばらく動かないで様子をうかがうような稚魚が多かったのですが、冷凍赤虫を与えるようになると徐々にペット化してくるので逃げるどころか寄って来るようになりました。 冷凍赤虫恐るべし!
1つ気になるのですが、底に沢山沸いている自家産の生きたアカムシを全く食べようとしない稚魚までもが冷凍赤虫に群がってきます。
しかも水槽の反対側に居た稚魚までが、気が付くと冷凍赤虫の横まで来ていたりしました。
匂いか何かついているのでしょうか? 天然の餌では起きたことが無い、明らかに不自然な感じで集まってきます。
さて、このタイミングになると水を換えたり、底の掃除をしないといけないので順次水槽の中を掃除しながら稚魚の数を確認したり大きさを写真で記録したりしていますが、多分20匹前後います。目視で確認できているのが19匹ですが、信じられないほど小さいままの稚魚も居るので、もしかすると未だ見つけられていない稚魚が居るかもしれません。 水槽を掃除して水を捨てる時に1匹ずつスプーンで掬って隔離して、残ったゴミと水に隠れていないか確認の為タライに水深5㎜くらいで広げてピクピクしている生き物がいないか探します。
時々見つけて「おっ!」て思って見るとアカムシだったりしますけどw
60㎝水槽(卵が孵化したグランドゼロ)の確認が未だなので分かりませんが、仮にここは目視で確認できている6匹だけとすると合計で19匹になります。不注意で見逃したくないのでこのように孵化から1か月経過してある程度まで育ったタイミングで確認してます。
僕の稚魚飼育の能力から考えると1シーズン10匹以下が理想ですが、まあ20匹前後なら何とかなります。
◆冷凍アカムシや人工餌の給餌開始
◆水槽の掃除
◆濾過器の追加(これまではエアレーションのみでした)
◆週1回の水換え
つづきはこちらから
金魚部さん、こんにちは
金魚部さんの稚魚が30日弱で冷凍アカムシを食べてると読んだ時は
えぇぇ~!!!って思わず声が出ました
うちは、2カ月が経過してようやく冷凍アカムシを食べられるようになったばかりです
1日1回か2回しかご飯をあげられないので成長も遅く、まだまだ小さい子もいます
小さい子は細い冷凍アカムシを探して食べてますけど
競争に負けて食べられなかったらかわいそうなので念の為にブラインシュリンプと併用してます
稚魚達を青水飼育で育てようと、ベランダで青水作りをしてまして
ようやく出来てきました♫
でも、最近になって2匹が浮き気味になり夕方にはボケーっとしてるので
この達を青水飼育にして、青水沈殿餌生活をしてもらおうかとも考えてます
青水について金魚部さんの記事を何回も繰り返し読んでて
わからない事があったので質問させていただきたいのですが
◎金魚達にとっても青水飼育は初めてなんですが
現在の飼育水を全部捨てて、青水をドバっと入れるだけでいいのでしょうか?
飼育水と割ればいいのか?いきなり青水で金魚達は大丈夫なんでしょうか?
◎ベランダで何日も何日も放置して青水を作ってます
水が減れば飼育水を足してきました、そんな青水ですが大丈夫でしょうか?
色は金魚部さんの記事のように綺麗な緑色になってます
まさか腐ってないか?とかなり心配で不安なんですが・・
現在、飼育相談は受付けておられないので、質問していいかと迷いましたが
今のままでは、どうしても「青水飼育するぞ!!」って踏ん切りがつかなくて
厚かましく質問させていただきました
スルーして下さってもかまいませんので(^-^)
最後に
まだ、金魚ちゃんを病院へ連れて行った事はありませんが
うちには他にもペットがいてまして、病院へ行った時に
「金魚は診てもらえませんか?」と聞いてみたら
「診た事はないけど、金魚に聴診器を当てるのを見た事はある」と
おっしゃってました
どんな子でどんな治療なのか?詳しくは聞いてませんが
金魚ちゃんの治療に聴診器!?って驚きました
ヨウヨウさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
>うちは、2カ月が経過してようやく冷凍アカムシを食べられるようになったばかりです
稚魚の数が多いのではないですか?
容器1つの中に入れる稚魚の数が多すぎると成長が遅れます。
餌だけではなく酸素やプランクトンなど1匹に供給される量が減少するからです。
僕たち人間は自分が与えているものが”餌”だという認識ですが金魚からすると水中に存在するもの全てが餌なので”人間が与えていない餌”の量で成長に大きな差が出るのです。
また腹がでかくなっても問題ないとされる琉金なら大丈夫ですがオランダやランチュウの場合は最初の段階で過密飼育しているとその後の形なども悪くなるのでご注意を。
>青水
外に出したままの青水はそれ自身は特に問題ありません。
匂いを嗅げば腐敗している場合は気が付くと思います。
基本的に外で風に晒され太陽光が当たっているなら問題は無いと思いますが、腐敗が怖い場合は仕込むときに定期的に撹拌すればよいです。
また飼育水とは大きく水質が変わる事があるのでドボンで入れるのは避けるべきかと思います。
特に昼以降は青水のpHが高くなりがちで時々スーパーサチュレーテドと呼ばれる高活性酸素がドバドバの水になる事があります。
この時はpHのジャンプが軽く2とか3で、しかも溶存酸素が飽和状態なのでドボンすると大きな金魚でも危険なので稚魚は絶対ダメです。
また僕は稚魚飼育で途中から青水にしたことが無いので分かりませんが、青水は光合成時のpHが2~3上がる傾向にあるので、ある日突然そのような環境に変更した場合それに稚魚が耐えられるか?は経験が無く分かりません。
孵化直後から青水の中に居れば問題ないですがある程度成長してから青水に切り替える場合は経験がありませんので少し心配です。
出来れば濃い目の青水を作って親魚が居る飼育水にそれを3割から半分相当足し入れる事で薄い青水を作ってそれを種に濃くしていくほうが良いです。
それが出来たらそこから稚魚水槽に青水を供給するんです。
小さな稚魚は水をあまり汚さないのでこれからの時期は青水を作る場所としては少し不利です。
実は間もなく室内飼育では青水のオフシーズンになります。
これからの時期は太陽高度が高いので直射日光が室内に入る時間が短くなるため室内での青水の維持がとても難しいと思います。
これから夏の終わりまでは太陽の高度や位置の関係から南よりも西や東の窓のほうが日光を得られますがガラス張りの部屋でもない限り日の出からの数時間(東)、日の入りまでの数時間(西)なので、これから室内で仕込むとなれば毎日確実に太陽光が数時間差し込む場所でないと難しいです。
これからしばらくは青水を室内で維持するのは最も難しい季節ですが、これらの点をクリアするように計画頂ければと思います。
>聴診器
多分治療ではなく診察で心臓の音を聞く必要があったんではないでしょうか?
アメリカの金魚フォーラムに獣医さんが時々営業を兼ねて手術や診察の過程を写真で公開されている事がありますが、その中にも聴診器とか注射とか普通に出てきてました。
手術とかの過程はなかなか凄かったです。人間にやるみたいな(ドラマで見るような)感じで手術していて驚いた記憶があります。