【シーズン中の注意点】金魚の中毒問題と購入後の対応

中毒に特に注意すべき時期

怖いのは、春から夏の金魚シーズンです。

お店の水質管理方法

まずは、少しだけお店のシステムに関して・・・
大型ペットショップ、ホームセンター、金魚屋さんなど規模が違うお店があり水の管理も全く違う方法が採用されていますが代表的な2つの管理方法に分けてご紹介します。

ネットワーク型

例えば資金力があり、日々のオペレーションコストを低くすることを重視している大型ペット店ではネットワーク型のオーバーフロー水槽と大型濾過槽で管理されることが多いです。 これは簡単に言えば全ての水槽がつながっていて1つの大きな濾過槽で水を浄化して循環させる仕組みです。 
※本当に大きいお店は独立した系統や濾過槽が複数あるマルチラインになっています。

この仕組みを採用しているお店で見せて頂いた時に気づいたのですが、必ずしも全ての水槽をつないだまま営業しているわけではなく、水槽台の中にある(ガスの元栓みたいな)大きなコックを90度回して一部の水槽への流入を止めて独立させておられました。(トリートメント用に一部独立させたりとか、色々な使い方が出来るそうです。)見せていただいたお店2軒とも部分的に切り離して居られました。現場の方(店員さん)が使いやすいように自由に変更できるのもメリットかもしれません。

独立と循環の見分け方は水が流れ出ているかどうかです。オーバーフロー水槽は水を入れた分だけ古い水がオーバーフローして流れ出し濾過槽で濾過されてまた水槽に戻ってくるので、オーバーフロー部分に流れがあれば循環中、無ければ独立しています。
このように一部の系統を遮断して独立させておられるケースはあるものの、循環している水槽は全て同じ水質という事になります。(超大型店の場合は何系統かあるようなので、この場合全てが1つにつながるわけではありません。)

この方式のメリットは1つ1つの水槽の水換えをしなくてもバックヤードで水を換えれば全ての水槽に循環するのでオペレーションコストが低くできますし水道代も少なくできます。 また定期的なメンテナンスをしていれば安定するので管理者の熟練度(経験や知識)をあまり必要としません。 
ポイント 良くも悪くも水質が安定している(急変が無い仕組み)

もう1つお店として大きなメリットがあります。小さな水槽に大量に金魚を入れてディスプレイ出来る事です。 普通なら中毒が出ますが、ネットワーク型は全てがつながっている為、見えている部分の水量が全てではなく循環経路のパイプ内やバックヤードの中にある大きな濾過槽や沈殿槽にも水がたくさん入っていてこれらが全てつながった状態で循環しているので水の総量は非常に多いので可能となります。 独立していれば1日と耐えられないような過密状態でも問題なく維持できます。
ポイント 大量の金魚が詰め込まれていても問題ない

でもデメリットは全ての水槽がつながっているので寄生虫や感染症を出すことになれば一気に全ての水槽に広がる可能性がある事です。

だから普通はトリートメントを行い、問屋さんから送られてきた水は極力システムに入れないように気をつけておられるそうです。

さて、僕達購入者の立場から見た場合の話ですが、オーバーフローで管理されているお店の場合は流石にアンモニアや亜硝酸塩の心配は低いですが、目的の金魚だけではなく繋がっていると思われる水槽を1つ1つ見て死んだり浮いたり苦しそうに沈んだままの金魚が居ないか確認すると安心です。

逆に言えば、オーバーフローシステムなのに金魚に問題が出ているようなら全体管理が相当悪いという事になるので購入は見送るほうが安心とも言えます。

ただし、問屋さんから送られてきた時点で弱り切っている金魚を水槽に放した直後を目撃したという可能性もあり、その場合はお店やお店のシステム及び水質には何の問題もありません。

独立型

こちらは個人経営の金魚屋さんから大型店まで日本で広く採用されている方式です。 日本や中国のようにアジアの人は勤勉で毎日大変な仕事を繰り返すことを苦とも思わない民族性があるので成立する為か、欧米ではあり得ないこの方式が今でも主流だったりします。

この方式はその名の通り全ての水槽が独立しています。
(僕達一般飼育者と同じように)個別に濾過装置や濾過器で水質管理するお店も良く見ますが、中には毎日(または数日おきに)100%の水を替えるなど、かなりの労力と水道代が必要な管理するお店もあるそうです。 少し語弊があるかもしれませんが、あまり金魚が売れないお店だと(僕たちの飼育と同じ長期管理する状況になるので)入ってくるお金と出ていくお金のバランスからも必然的に濾過装置や濾過器に頼る流れになります。 一方で繁盛店(特にシーズン中)は入れ替わりが激しいので濾過なんかに頼るよりも100%水替えで対応するほうが安全で確実と言う考え方もあるようです。 そのようなお店は全く汚れていない水作エイトやエアレーションだけで管理されていますので見たら分かると思います。

※実際、繁盛店の方に聞いたところ、シーズン中は1週間(長くても2週間)で水槽の金魚の大半が売れるのでほぼ毎週次の金魚が入荷してくるという短いスパンの様です。 このような場合は問屋さんから送られてくる金魚の産地もコンディションも色々なので100%水替えが安心と言うのは納得です。 

この方式のメリットは各水槽が独立してるのでトリートメントなしに金魚を水槽に入れられることや病気や寄生虫が出ても他の水槽の金魚(商品)は影響を受けない事です。
ポイント 病気や寄生虫が別の水槽に広がりにくい(網とか洗わないと広がる可能性はあります)
ポイント その水槽内の金魚が皆元気なら安心と言える

デメリットは(僕達一般飼育者と同じように)水質管理が正しくできているお店と水質管理が無茶苦茶なお店がある事です。 ネットワーク型とは違い管理能力の差が出やすいのでこれから金魚飼育を始めようと思う方は良く金魚のコンディションを見て正しく管理しておられるお店を選んで購入する必要があります。

ここまでの話で特にシーズン中にご注意頂きたいのがアンモニア中毒亜硝酸塩中毒です。知らずに購入してしまった場合、多くは死んでしまいます。 この記事ではそのような金魚を避ける為に必要な事をお伝えしようと思います。

金魚が僕達の手元に届くまでの流れ

理想の世界では

問屋さんトリートメント完了した金魚だけを出荷 > 金魚屋さん健康な金魚だけを販売

これなら僕達一般飼育者が何も知らずに購入しても問題なく金魚飼育が楽しめますが、金魚の値段は決して高いとは言えないのが現状で、利益を維持するためには全てのルートで関係者全員がそこまでコストをかけてられないという背景もあります。 特に稼ぎ時のシーズン中は短期間に大量の金魚を流通させることになるので、コストだけではなく時間の余裕が無いのが最大の問題の様です。 

個人的には金魚の値段がもう少し高いほうがこうした問題への対策コストも確保できるので業界にも飼育者にも良いと思いますが、高いと売れない時代なので既に安価で流通している商品の値上げは全般的に難しいようです。

とはいえ日本人のモラル意識は非常に高いので多くの場合は関係者の方々の努力でクリアされている為問題ないですが、
中には最悪のケースとして

問屋さん何もせず出荷 > 金魚屋さん何もせず販売 > 購入者何も知らず購入

という流れもあるのでこの場合は帰宅後に寄生虫が増えたり潜んでいた病気が悪化する事もありますし、中毒の場合も知らずに購入して帰宅する事になります。
ですのでお店で金魚を選ぶ時は上記のような事を考慮して安心できるお店から購入する必要があります。

またその場合でも

僕達が行うべき事
念のためトリートメントを行う事
問題を確認するための水質検査を行う事
問題を拡散しない為しばらく既存の金魚と合流させない事

が大切だと思いますが、僕は1番目の
トリートメントに関しては個人的な考えから全面的に廃止しました。
その分2番目と3番目を確実に行う事で自分の金魚全てを守ろうという方向で試行錯誤しています。

既に3番目の「しばらく合流させない事」に関しては保護観察期間を3か月設けるという記事を書いてご説明しましたので、今回は「水質検査を行う事」とそれに関係する事を中心にご説明します。

購入時にはココを確認する

お店で購入した金魚は水と共に酸素を入れた袋に入れてもらえます。
僕はこの水を検査する事でより安全な導入を行えるようになりました。

注意 全ての金魚屋さんが水槽の飼育水をそのまま袋に入れて販売しておられる訳ではありません。
中には100%別の水に入れ替えて販売されているお店もありますし、半分だけ新しい水を足して薄めて販売というケースもあります。

これは各販売店さんの経験や考え方で行われているらしく「何故そうするのか」を伺うとお店によって様々な考え方をお持ちで興味深いものがあります。

そんな感じで購入時に作業を見ていると色々な方法で詰められていますので、是非ご確認ください。

以下の説明は金魚が居た水槽の飼育水がそのまま薄められず袋に詰められる場合に関して書きます。
薄められる方式の場合は検査でおよその濃度を割り出すためにも何割くらいが元の飼育水か購入時にご確認ください。

水質検査項目とそれに関するお店での確認事項

水質検査は色々な項目を調べてきましたが
現在、知らないと大事に至るかもしれない重要検査項目
つまり

必ず確認する必要がある項目
アンモニア
亜硝酸塩
pH

これらは金魚飼育をより安全に行う為に非常に役に立つ判断基準を提供してくれますので問題がある時に何が原因なのかを特定しやすくしてくれます。 特に初心者の方はこの3つの検査をマスターすれば多くのトラブルを未然に防げるようになります。 慣れてくるとアンモニアと亜硝酸塩は常にゼロになるので検査してもいつも同じ色で無駄に感じますが、時々強烈な色が出る事があり、その時に「金魚に問題が出る前に対処でき助かった」という事も良くありますし、pHに関しては予想外の値が出る事もあるので度々検査してどの程度の幅で飼育しているか知っておくとより良い判断が出来ます。

※重要ですが確実な確認方法が無い
◆長期的な溶存酸素不足環境で飼育された金魚
◆高濃度硝酸塩の長期暴露で飼育された金魚 
に関する問題は除外して話を続けます。

アンモニア


テトラ (Tetra) アンモニア試薬NH3/NH4

独立型の管理の店で大量の金魚が水槽に入れられて販売されている
水が白く濁っている
水が腐ったようなにおいを出している
死んでいる又は死にかけている金魚が居る

このような場合、
1つでも該当すれば検査したほうが良いです。
※アンモニア検査はゼロ以外の場合必ずpH検査も行ってください。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

正しいアンモニアの調べ方と高濃度アンモニアの対処法

アンモニアは毒性があるものと無いものが混合状態で検出されますので、検査数値が高いからと言って即危険という事ではありません。
検査薬で検出されるアンモニアはpHにより毒性が左右されます。
塩水なら毒性が低いという話がありますが、pHの時ほどの大差ではありません。

また金魚はアンモニアに強い傾向があります。
過去に何度も高pH値&高濃度アンモニアで即死判定の水質の中で元気に泳いでいて、(知識不足から)慌てて水を替えてしまった事もありましたが、特に問題化しませんでした。
でも<急に水を替えるのは>間違った対応ですのでマネしないでください。

僕はポンコツ飼育者なので気が付いたらアンモニアが5.0㎎/Lを大きく超えて計測できない色になった事もしばしばありましたが金魚は全く問題なく生きていました。
金魚がアンモニア中毒と思われる症状になったのは2世の稚魚飼育時と塩水浴の水を替え損ねて急激に3.0㎎/Lを2日で経験させてしまった時など1つではなく2つ3つの間違いを重ねた時でした。

このような不名誉な経験上、濃度の数字よりも急激な上昇を警戒したほうが良いと思われ、じわじわ上がる分にはある程度耐えるので、この”導入”という点に関して言えば1.5mg/Lくらいまでは(それが金魚屋さんで急に上がったとしても)大きな問題にはならないと考えています。(ただしセオリーでは物凄くアルカリ性だと危険といえますので、少しでも不安がある時はセオリー通りに対応してください。)

数値的に3.0mg/L以上からは(pHによる毒性の判定に関係なく)水質を改善すべきですが、急に入れ替えるとショック状態が起きて最悪死んでしまう事もあるので1時間に10%を最大として水を綺麗なものに変えるのが教科書通りの安全な対応という事の様です。
アンモニアに関しては大きな数字が出た場合は、特に急に変えようとせず落ち着いて時間をかけて対応してください。

僕が本当に怖いと思っているのは亜硝酸塩です。
これはアンモニアとは大きく違う流れになります。

亜硝酸塩


テトラ (Tetra) テスト 亜硝酸試薬NO2

お店で注意すべきはアンモニアと同じ条件です。

独立型の管理の店で大量の金魚が水槽に入れられて販売されている
水が白く濁っている
水が腐ったようなにおいを出している
死んでいる又は死にかけている金魚が居る

このような場合、
1つでも該当すれば検査したほうが良いです。

ただしアンモニアと違って亜硝酸塩は高濃度だとほぼ中毒になるので検査で高濃度が出たら数日から10日ほどで死ぬかもしれないという警戒をしながら対応したほうが良いです。この問題は大きな金魚でも簡単に死亡します・・・というか大きな金魚は要求酸素量も多いので特にこの症状が出ると耐えられないのだと思います。

ですので亜硝酸塩中毒の可能性を感じたら買わないほうが良いです。

初心者の方は無理をせず
購入前に上記のような条件の水槽に居る金魚は避ける事が重要ですが、
更に
以下のような金魚が複数以上居たら検査するまでもありません。
その水槽の金魚は買わないでください。

酸欠を示す主なサイン
底で動かない金魚
水面に浮いたまま流れに身をまかせている金魚
えらが高速で動いている金魚
水面でパクパクしている金魚

※亜硝酸塩中毒というものの症状で見分けようとすると分かりにくいので酸欠の場合の金魚の行動の例を書いています。 これなら初心者の方でも直観的に判断できると思います。 
「酸素が足り無くて苦しい」そんな動きを頭に思い浮かべていただければと思います。

何故酸欠の症状を見て亜硝酸塩中毒を見分けるのか?
亜硝酸塩中毒は症状が出ると血が茶色になる事からブラウンブラッド病ともいわれます。
これは血中のヘモグロビン(酸素を運ぶ・赤色)が減りメトヘモグロビン(酸素運べない・茶色)が増える事によるのですが、その結果体内に供給される酸素が減るので金魚は息苦しくなり上記のような行動を取ります。 だからここでは酸欠の症状に着眼してその行動を覚えておいていただければお店で見分けやすいと思った次第です。

基本的に独立型の管理方式の場合、酸欠症状(鼻上げなど)が出ている金魚が居たら、まずは避けたほうが良いです。 更にその原因がストック数が多すぎるだけなのか、既に高濃度の亜硝酸塩が出ているのか?が見ただけでは分かりませんので、(シーズン中は)他の金魚が元気そうに見えてもその水槽の金魚全て購入を控えたほうが良いです。

どうしても気に入ってしまった場合は、帰宅後必ず亜硝酸塩の検査をして高濃度が出たら、じっくりと時間をかけて正常化させてください。
アンモニア同様、急に変えるとショック状態になります。
ただ、残念なお知らせですが、亜硝酸塩中毒で短期で起きる酸欠状態は血中のヘモグロビンが激減するなど体の中の調整レベルを超えた変化が起きるので水替えに時間をかけても治るとは限らず、どちらかと言えば僕達素人には治療が難しいです。 金魚の体力によりますが数日から10日くらいで死んでしまいます。 この先は獣医さんにご相談ください。

pH


テトラ (Tetra) pHトロピカル試薬 (5.0-10.0)

金魚は酸性からアルカリ性まで幅広く順応できるのでpHが幾らを示していてもその事だけでは問題とはなりません。
ただし、お店の水のpHと皆様のご自宅の水のpHが大きく違う場合は急に変えるとpHショックを起こします。

ここまでの確認で点滴でポタポタ落として変化させる必要は無く、ある程度までは一気にジャンプさせられると分かりました。
7を中性としてプラスマイナス2、つまり5から9の範囲は(その範囲内において)1とか2くらい急に上下しても金魚に問題は出ません。
外で飼育していれば夏場は毎日経験するレベルです。(検査で判明したのですが外で青水となると強烈なジャンプになります。)
ただし人為的に与える変化は数時間に1回程度までです。 数分おきに上下する場合はその幅が小さくても問題が出るとされています。(pHの安定と金魚の健康)

この範囲(5から9の範囲)を大きく外れて強酸や強アルカリになると話は変わります。あまり極端な酸性やアルカリ性を示す場合は時間をかけて正常値にしたほうが良いです。

その他

硝酸塩や硬度など他にも確認したほうが良い項目はありますが、ここまでに確認した結果、多少の差があっても大きな問題が出るとは考えられないという結論になりました。
余裕があれば検査しておくほうが安全ですが、上記の3つに比べるとそもそも過激な差になりにくいと思います。
硝酸塩は問題が出るケースがありますが長期的な暴露かどうかは濃度を確認するだけでは分からないので本記事では触れない事にします。

よって現時点までに分かっている事を基に考えると
導入時に注意すべきは上記の3つと考えています。
上記の3つの1つに大きな問題があれば適切に対応しないと金魚が死ぬことになりますし、既にお店で中毒症状が出始めていた場合は何をしても救えないかもしれません。

ちなみに僕はここに書いた検査項目以外にもいくつかの項目を検査しています。
現時点では検査する事に意味があるものかどうかを判断する段階ですので、本記事では省略します。
後に何かわかれば本記事を書き直したり追記したりして最新情報にしますが、現時点では上記の3つが最重要と考えています。

正常化に関して

何故正常な水に戻しているのにショック状態が起きるのか?

金魚は自分が居る環境に合わせて体の中の全てのバランス調整を行って環境に適応し生き抜きます。過度に偏ったバランスに体内の様々な値を適応させている時に急激に環境だけを正常な値に戻すと、体内の偏った値と環境との間に大きなギャップが生じてしまいショック死する事があります。

過度に偏ったバランスになるのが1日程度の短期であれば死んでしまう金魚もその変化が1か月2か月かかって起きたものなら適応できてしまう事も多いようで、それを知らずに飼い主が水替えなどで急に正常化すると、金魚はそのスピードに適応できないからショック死してしまうのです。

メカニズム的には同じではありませんが、人間でも潜水病とか高山病のように急に環境を変えられてしまうと対応できず病気になりますが、金魚はもっとシンプルな仕組みなので過激な変化には弱いと言えます。

特に養殖場>問屋>販売店>消費者までが短期間で流れるシーズン中は問題が出やすいうえに高温で過密となるとストレスも過大になるので注意が必要です。

原則として検査結果が極端な数値の場合は、急に環境を正しい状態に戻そうとするのは避けて下さい。

水質に過度な偏りがない場合は、環境の変化に順応するのも簡単で負担も少ないので、その場合は何も知らず適当に処理しても問題が出ません。(多くのケースはこちらだと思いますが、不幸にもそれ以外に該当してしまった場合は正しい対応が出来るかどうかが生死を分かちます)

金魚はサーモンなら即死するようなアンモニア濃度でも普通に暮らしていける程適応能力が高いだけに、飼い主が環境を正しく読み取れない&正しく制御できないと(そのギャップの大きさゆえに)死なせてしまいやすいという事になります。
水を替えたら急激に元気がなくなり次の日に死ぬというのはこのような場合に起きる典型的な死亡パターンですので、このようなショック死をさせない為にも水質検査を正しく行い今何をすべきか、何をしてはいけないのかを正確に判断できる能力が求められます。

最後に

この件に関して快くお話を聞かせていただいた販売関係者の皆様には本当に感謝しています。
決して名誉とは言えない金魚の死亡率などまで丁寧にお教え下さった方や業界の裏事情を教えて下さった方、本当にありがとうございました。ご迷惑をおかけしないように具体的な数字は一切出さずに記事にさせていただきました。

金魚業界で生体を扱う方々(養殖場・問屋・販売店)が居られないと僕たちは金魚飼育を楽しむことが出来ません。 世話のかかる金魚を冬は冷たい水を扱い、夏は高頻度の水換えなど重労働が要求される大変なお仕事なのに利益は業界で最も薄いと言われるだけに、この方々に不利となる記事は書かないようにしてきましたが、この件に関しては金魚の命が無駄に失われている事実と、シーズン中に最も多く起きている問題だけに記事にさせて頂きました。
また同時にこうした事をきちんと考えて対策を講じておられる販売店さんも多くありますのでそうした方々の努力がより多くの皆様に知られるきっかけになればと思います。

今から欧米並みに進化するのは難しいかもしれませんが現在右肩上がりで収益を拡大している東南アジアのような変化が日本にも起きて以前のような活気を取り戻せるといいなぁと思います。

記事を書いてから何度もボツにしようと思い、ここ数日も何度も読み直しては書き直しを繰り返していました。
でも金魚ファースト(金魚第一主義)を掲げて書いてきたブログですので、
シーズン中に無駄死にしている大量の金魚が減るように記事にさせて頂きました。

一般飼育者さんであれ、問屋さんや販売店さんであれ、
検査して正しく問題に対処すれば死なせずに済む命も多くありますので
水質検査の導入を是非ご検討ください。
欧米やアジア諸国では業務の一部として行われています。

10件のコメント

  1. 以前塩水浴の記事でコメントさせていただいた者です。
    少し気になることがあり、質問させて頂きたいと思います。
    飼育相談スレスレかもしれませんが…
    今回の記事で紹介されている中毒症状に、尻びれや尾ひれの機能不全?は含まれるのでしょうか?
    実は、3日前に5分の4ほど水を変えた水槽で、今日尻びれと尾ひれが変にピンとなって沈んでしまっている金魚を発見してしまいました。
    その3日前の水換え以外、思い当たる節が無かったので、もしかしたら…?と思い、質問させて頂いた次第です。
    ただ、昨日は背びれをたたんでいただけだったので、こんなに急速に症状が悪化するものなのか?という事と、中毒症状にしては遅くないか?という事があり、原因を特定できていません。
    身勝手ではありますが、返信を頂けますと幸いです。

    • yunさん こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      まず、中毒症状は直ぐに目に見える場合も、1週間くらいかけてじわじわと目に見える場合もあります。
      毒の高濃度に急にさらされたり、長い間高濃度の毒の中で体内を調整していたものが急に正常化された場合は、直ぐに症状が出るかもしれませんが、その場合も含め、じわじわと目に見える問題が出てくることもあります。 中毒が出たお店の水槽でも数日で死ぬ金魚も居れば、1週間ほど生き延びていた金魚も居ましたので、個体差も大きいです。明らかな症状が出て2週間経過後も死ななかった金魚も居ました。

      僕が自分の環境で経験したのは1週間から10日くらいで死亡するケースも含め様々でしたが 過去に経験した時は毎回、大きな問題とは感じられず、様子を見ていると日に日に弱っていき死亡する事が多くありました。 水を替えてその瞬間に即死するという感じではなく、水替えを期に、餌を食べなくなるとか、底で動かなくなるとかが起きて徐々に弱る感じでした。
      正直、今は記事に書くほど明確に認識しているものの、以前はまさかそんな事が起きているとは・・・という感じで何度か経験するまでは中毒が原因だと判断できず、別の問題(より目立つもの)に気を取られていました。 それくらいさりげなく起きます。 

      >中毒症状に、尻びれや尾ひれの機能不全?は含まれるのでしょうか?
      これは中毒に関連するかどうかは分かりませんが、問題が何であれが悪化すると出る事があります。
      さらにひどくなると水平バランスが取れなくなり転覆すると思います。

      この手の判断に関して
      僕は以下のように考えるようにしています。

      本で病気とその症状を調べると必ずその病気の代表的な例しか書かれていません。
      例えば、
      酸欠について書かれている項目にはこの記事で紹介して様な事が列記されているのに
      同じ酸欠症状が出る亜硝酸塩中毒の項目には全く別の事が書かれているのが普通です。
      つまり典型的な亜硝酸塩中毒とは?という事を明確に伝える為にマイナーな症状までは書かないようにまとめているのだと思います。

      でも実際の飼育で経験する亜硝酸塩中毒では酸欠の時のあらゆる症状が見られますので本を読んだ事だけで判断しようとしたら別の問題と勘違いする事があります。

      更に過去の経験で、尾腐れ病・赤班病・白点病がとんでもなく悪化した時の共通の症状として、ヒレが動かない・痙攣する・最後には転覆するという事が起きました。
      餌も与えてないのに急に転覆したりします。
      これらは金魚の体の制御系までがダメージを受け始めた(悪化させ過ぎた)ことで本には書かれていない症状が出始めたのだと思います。

      このように今、目の前で起きている事から病気を断定するのはとても大変ですが、まずは基本的な事だけ、明らかな事だけをヒントにして何が起きているか?(病名ではなく問題の原因の特定)を探る事を優先したらよいのでは?と思うのです。

      ◆痙攣やヒレの機能不全の原因
      ◆沈んでしまっている原因(底で動かない原因)
      幾つかの事が複合で起きている場合は個別に推測してその原因を除去していく事で金魚を正常化&回復させる必要があります。
      原因は1つとは限りませんが全て見つけて取り除けば回復する訳なので、その除去に努めるようにします。

      毎回書いている事で恐縮ですが
      まずは
      ◆水質に異常が無いか?
      ◆水槽内は清潔か?
      ◆濾過装置内は清潔か?
      ◆アクセサリーや底砂は何時洗浄したか?
      などを1つ1つ確認の上、問題があると思われる部分をまず改善してみてください。
      回復傾向に入るまで&原因が特定できたと判断できるまで、餌は与えないか控えめにするほうが良いです。
      普通に与えていると問題を急速に悪化させることがあります。

      水を5分の4ほど替えておられますが
      通常、問題があっても換水は最大2分の1にしておいて、水質が気になる場合は1日か2日あけてからまた換水するようにしたほうが安心です。

      もし5分の4水替えが原因だった場合でそのギャップが大きかった場合
      この記事の中毒の例のように、水替え前の飼育水が高濃度の毒(アンモニアや亜硝酸塩)を含んでいた場合は、水替えが中毒症状のスイッチになった可能性があり、その場合はこの後徐々に症状が悪化してしまう事になります。
      該当するなら獣医さんでないと回復させられないだろうレベルの問題ですので、早めに獣医さんに診てもらうほうが良いです。

      水質変化の範囲が大きいと助かりませんが、変化の範囲が小さくて軽い水当たりのような症状が出ているだけなら、餌を控えて数日様子を見て、水質を急変させないように養生すれば回復するはずです。
      可能なら直射日光を入れない事で温度の急変も今だけ予防してください。無駄に水温が上下すると回復の妨げになります。
      しばらくは大きな水換えは行わず、変える時は少しづつ換えて<水質が安定している>という状態を維持してください。
      もちろん上記の基本項目が全て正常でないと回復しないかもしれません。

      という事で様子を見ようと思われる場合は、環境の正常化をして金魚がリラックスできる環境で過ごさせてあげてください。
      または念のため獣医さん診てもらうのも良いと思います。

  2. 迅速な回答ありがとうございます。
    その水槽を屋外に置いているのと、粘膜の異常が起きている別の金魚を発見した為、5分の4という大規模な換水を行なったのですが、まさか他の金魚に影響を与えてしまうとは…と今では反省しております。
    当の金魚ですが、今は別の汲み置きバケツに入れ気温の一定している屋内に移動し、負担を少しでも軽減できれば…と思い軽い塩水浴に切り替えることにしました。
    尾ひれと尻びれがしぼんでしまっている状態で、まだ少し食欲はありそうです。
    これまでに、連れて帰ってきた時に付いていたイカリムシ以外病気などしてこなかった金魚であっただけに動揺しております。

    又、同じ水槽の他の5匹は特に問題なく、食欲もあり調子を崩しているわけではなさそうです。

    飼育水が青水ではなく、匂いもしない更水だった為油断してしまっていました。

    水槽は45cm水槽、濾過装置はロカボーイMを使用しており、ロカボーイは2週間に一回中身を洗浄しています。

    ただ、今回は底砂(穴が出来るくらいうっすら敷いているもの)にも問題があったのかもしれない、と思った為、今朝粗方撤去し、日光干ししています。

    近くに魚を見てくださる獣医さんがいらっしゃらない為、自宅静養&治療となるかと思います。

    • yunさん こんにちは。
      お返事ありがとうございます。

      確かに粘膜でドロドロしたり匂いが臭いと全交換したくなりますよね。
      殆どの場合、全交換しても何の問題も出ないので僕もそんな感じで水替えしてしまった事もありました。

      幸い他の金魚は大丈夫という事で良かったです。
      ただし、個体差があるので遅れて体調を崩すものが出ないように、ご注意ください。

      ややこしい話になりますが
      まず大前提として
      中毒の場合、水替えは大量に行う必要があります。
      でも1時間に1割程度のスピードでないと急変する事もあるという非常に厄介な条件が付く事もあります。
      1時間に1割という部分を強調してきたので正しく伝わっているか心配ですが、最終的には全てが入れ替わる程水を替えないといけないとも言えます。
      ・・・なのに、水質は急な変化をさせないように徐々に替えないといけない。
      そんなややこしい状況に追い込まれるので、夏場は特にそれを避けるように管理する事が大切です。

      <普段から予防>
      うかうかしてると
      そんな難しい状況に陥るので
      夏場の水質管理は、中毒を予防する意味でも、
      普段から小まめに水換えして、アンモニアや亜硝酸塩を高濃度にしない水質管理が理想です。
      高濃度にさえなっていなければ大半の水を急に変えてもギャップが知れてますのでこの記事で書いているような問題にもなりにくいです。

      <大型水替の時は>
      それでも問題が出て仕方なく大型水替えする場合は
      pH・アンモニア・亜硝酸塩が異常値ではない事を確認してから行えば安心です。

  3. 丁寧な対応をありがとうございます。毎回、とても詳しい回答をして下さっていて、記事だけでなくコメント欄も楽しみにしています。
    問題の出た水槽は少しずつ換水していきたいと思います。
    調子の悪い金魚ですが、とりあえず今日も生きていたので少し安心しています。(昨日の時点で、全身で呼吸していたのでとても不安でしたが)ただ、尻ヒレがまだ尾ヒレに乗っているという状態なのでまだ気は抜けませんが…
    出来る限り手を尽くしてあげたいと思います。ありがとうございました。

    • yunさん こんにちは。
      お返事ありがとうございます。

      順調なようで良かったです。
      良い水質で安定させてゆっくりと回復させてあげてください。

      >出来る限り手を尽くしてあげたいと思います。
      あまり構わないほうが金魚としては回復しやすいので人間の介入は最小限にしてあげてください。
      何もせず放置はダメですが、環境さえ整えてやればあとは放置して陰から見守っていれば良いと思います。
      気にしすぎてかまう事で回復できずに死ぬ金魚も多いと思いますので安定環境でゆっくり養生させてあげてください。

      慣れない間は環境を整えるという事が難しいかもしれませんが
      じっくり観察して、よく考えてから1つの方針を決め、
      一度決めたらその方針で対応を貫くようにすれば徐々に上手くいくと思います。
      変えられないからこそ、最初にじっくりと時間をかけて方針を決めるようになります。

      僕も慣れない頃は「あれもこれも」と出来る事をすべてやるのが良いと思っていましたが、金魚からすると回復の妨げになる事が多いので
      良く考えて
      ◆良い環境に改善する事 と ◆それを長く安定維持する事
      だけをして見守ってあげてください。
      人間が頑張る範囲と金魚の頑張る範囲、それぞれの役割があり、
      双方共に相手の役割を代行する事は出来ませんので・・・

      早く回復するといいですね。

  4. 金魚部様 こんばんは
    大変ご無沙汰しておりました。
    結局、調子が悪かった金魚なのですが、何もできないまま次の日落としてしまいました。
    だいぶ返信が遅くなり、申し訳ありません。
    前回のコメントの後、いきなり尾ひれがボサボサになり尾腐れだと判明したのですが、その後わずか1日で骨にボロボロの物が着いてるレベルにまで悪化してしまっていました。
    治療中は、毎日温度を合わせた新水(塩分濃度0.5%)バケツに移動していて、水の悪化は見られなかったのですが、逆にそれが負担になってしまったのでしょうか?
    勿論、治療中は人の気配があまり無いように場所を移動し、屋外で飼育していましたが、温度変化の小さい室内の暗い場所で療養させていました。(これも原因の1つでしょうか…)
    又、尾腐れの進行が本当に早く、あっという間に悪化してしまったのが半ばトラウマになっています。これまで、軽度の尾腐れは治療した事が何度かあっただけに、ここまで早く悪化するとは思ってもいませんでした。
    気持ちの整理がつかないままズルズルと引きずってしまっているのですが、もし金魚部様が過去に進行の早い尾腐れを経験しておられましたら、是非経験談をお聞きしたいと思います。(注文が多くて申し訳無いのですが…)
    お騒がせしてすみませんが、どうかよろしくお願い致します。

    • yunさん こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      結果まできちんと報告いただき本当にありがとうございます。
      調子が悪かった金魚の件、残念でしたね。

      >急激な悪化
      温度も高いので急に悪化する事はありますが処置しておられたのに起きている事から別の何かが関係しているかもしれません。

      尾腐れだと考えてしまうと、奇妙なほど急に悪化したみたいに思えますが、これまでの流れから判断すると(5分の4替水により誘発された)亜硝酸塩中毒やpHの急激なジャンプなど、もっと大きな何かで金魚が耐えられるレベルを超えてしまった事で弱り切ったところに感染症が猛威をふるったと考えたほうが良いかもしれません。
      尾腐れや赤班のような感染症、それから白点病のような寄生虫の問題は元気な金魚には起きにくいですが弱りきった金魚の場合は1日で全身をボロボロに襲われるほど急に広がります。

      つまり尾腐れという感染症と、そこに至る原因となった何かは別々に考える必要があります。
      言い換えれば尾腐れ病はあとから併発したもので先に何かが起きていた可能性があります。

      正直、尾腐れ病だけであれば早期対応する限り恐れるようなものではありません。
      全身に回る程悪化させてしまうと怖い病気ですが初期対応が正しく行われれば殆どが治せます。

      でも

      何か別のモノが同時に起きている場合や、別の何かが強烈に免疫力を低下させ、その結果常在菌に襲われて尾腐れ病が悪化している場合は、水質改善や塩水浴だけでは治せません。
      殺菌しても常在菌の数が減るだけで本当の原因がそのままだとすれば金魚の抵抗力や体力が元に戻らないので、感染は進むため結果的に悪化していく流れが続きます。

      >トラウマ
      問題発見からyunさんが行われた対応は正しいと思います。
      金魚が生きる可能性を少しでも高めるのに全て良い選択をされていると思います。
      尾腐れ単独であれば救えていただろうとも思います。
      ですので、決してトラウマとならないように、その対応に関しては問題が無かったとお考えください。

      強いて言えば
      問題発見よりも前の部分、つまり普段の管理の部分で
      水質検査でアンモニア・亜硝酸塩・pHを調べずに5分の4もの水を替えたことが少し気になります。
      同じことを繰り返さない為の今後の改善策として
      ◆大きな替水を行う前にはアンモニア・亜硝酸塩・pHを確認する
      のが良いと思います。

      yunさんは、ここまで1つ1つ考えて対応してこられたからこそ、自信を失ったりトラウマになったりされているのだと思います。
      いい加減な飼育をしている場合は、「別に適当だし・・・」で済んでしまう事ですが、きちんと1つ1つ考えて正しいと思う事をしてきたのに思った結果にならない時ほど自己嫌悪に陥りやすくなります。 今回の件で言えば問題を認識してからの対応は全て安全側に判断しておられますので何も問題ないと思います。
      ですので、対応に関してはトラウマになることなく今後も1つ1つ考えながら繰り返してください。
      気にすべきはその前の行動だと思います。

      もし今後更に自信を失うような事になったなら、
      一度、飼育の全てに関して「ここまでしなくても・・・」と思えるほど厳しく管理する事を3か月から半年継続してみてください。
      我流があればそれも一旦やめて全て教科書通りに行ってみてください。
      世話は大変ですが問題は一気になくなると思います。

      そのまま継続できれば良いですがそれが難しいならそこから1つ1つ手を抜けそうな部分を探しながら落としどころを探れば自分に合った管理方法が見つかると思います。
      厳しい飼育方法をベースにして管理していると何かあった時に「確実」と言える部分が多く存在するので「不確実」な要素を見つけやすいです。
      普通は徐々に慣れてしまって「大丈夫だろう」を次々に行い気が付くと基本から大きく隔たる飼育になっていたりします。
      その隔たりは全て金魚にしわ寄せがいきますが金魚は大概の事は耐え抜いてくれるので僕たち飼い主は気が付かず「正しい」と思ってしまい横着を繰り返すようになるのだと思います。

      僕は人一倍ミスを繰り返し学んできたのでかなり多くの無駄な道を進んできましたが、その結果、人が陥りそうな落とし穴の多くに自分で落ちてきた経験があるので僕も同じような気持ちになった事は何度もありました。だからyunさんの現在の心境もお察しします。
      でも大丈夫です。明確な事と、多分正しいだろうという事と、良く分からない事などを区別しながら進めていけば分かるようになります。

      金魚部の頃は(特に最初の頃は)未知の事が多すぎて仮設の上に仮説を立てて進めてましたが、最近は1つ1つデータが取れてきているのでこのブログでは可能な限り数字を出すようにしています。
      北海道から沖縄まで、条件は色々だと思いますが、同じ部分では目安となるように、又、明確に違う部分が何処かという事も読んでいる方が自分で判断できるように数値化した情報を可能な限り出すように努めています。
      金魚は環境に適応してしまえば非常に強い魚なので多少の間違いは金魚が何とかしてくれる為、間違いに気づくまでにかなり時間がかかりますが問題が出たら原因を探して改善策を講じていくという事さえ繰り返していれば徐々に思い通りに管理できるようになります。
      自分の環境に合う方法で、自分の性格や生活サイクルに無理を生じさせない方法と言うものが見つかるまでは色々ありますが、それが見つかると比較的平和な毎日になりますので根気よく継続してあげてください。

      最後に、今日から飼育方法を見直したとしても、この先3か月から半年は問題が出るかもしれません。
      それは金魚の体内に蓄積された色々な履歴によるものなので新しい飼育法が正しくても出る時は出ます。
      また金魚はロボットではないので正しい飼育をしていても死ぬときは死にますし病気にもなります。
      ですので毎回問題が出たら改善しながら戦車のように力強く進んでいただければと思います。

  5. 金魚部様 本当に何から何までありがとうございます。
    以前から水換えは基本全換水していたりと、結構横着した飼育方法だったのでこれを機に見直して行きたいと思います。
    (我ながら雑な飼育をしていたなと今は思っているのですが…)
    今回の金魚部様のコメントで、かなり救われました。病後の対応はあれで良かったのだろうか?など色々悩んでしまっておりましたので、とても有り難かったです。
    ありがとうございました。

    • yunさん こんにちは。
      お返事ありがとうございます。
      こちらこそありがとうございます。
      今後の飼育が上手くいくといいですね。
      僕もコツコツと頑張ろうと思います。

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