金魚の体重測定の方法

幾つかの注意ポイントさえ気をつければ簡単に出来る金魚の体重測定の方法のご紹介です。

海外の養殖場では水から出す事無く2か所のビデオカメラから撮影するだけで魚の体重が計測できるシステムも導入されている時代に、あまりに原始的な方法ですが、ローテクながら誰でも簡単に実行できる体重の測定方法をここに記します。 
あまりにシンプルな方法なので改良点も無く、昔、金魚部で発表した時から大きな変更はなく繰り返しになりますがご了承ください。

準備するもの

キッチンスケール

容器

◆金魚を入れても余裕がある大きさ
あまり小さいと恐怖心から暴れますので金魚が普通の姿勢で居られるだけの水深は必要です。
僕はプラケースを良く使います。

穴あきレンゲ

これで金魚を移動します

金魚の居る場所の飼育水

体重測定は一瞬なので新水でも良いと思いますが、pHなどが違うと厄介なので、最も気軽に測定するには、その金魚が今いる場所の飼育水を使うのが一番です。

金魚

基本的に1匹ずつ測定しますが稚魚など小さな金魚は毎回同じメンバーをまとめて計測し、成長度合いを判断する事もあります。

計測方法

1

クッキングスケールに容器を載せます

2

金魚が居る水槽の飼育水を入れます

3

この段階でクッキングスケールの電源をONにしてゼロにします

4

金魚を水槽から掬い出して容器に入れます。

5

この時の重さが金魚の体重です。

注意事項

準備段階で飼育水を上まで入れると金魚を入れた時にあふれてしまうので、入れすぎに注意。 
容器が小さすぎて水深が浅いと金魚が暴れます。
 金魚が入った時に金魚が暴れないだけの水深が必要です。
 
容器が大きすぎるとデジタル表示が隠れて見えません。 
金魚に余分な負担を与えないように必ず金魚が居る水槽の飼育水を使ってください。 

金魚の体重が分かると・・・

金魚の体重測定で成長記録をしていると後に
「あの時は短期間で大きくなった」とか
「あの餌はとても増体に良かった」みたいな事も判断しやすくなります。
また上の写真のようにランチュウとオランダでは見た目の印象と実際の重さが結構違います。
ランチュウの体重を正確に言い当てられる方はオランダの体重を読み違えると思いますし、逆もあり得ます。
尾びれが与える印象による差異ですが他にもリュウキンやデメキンでも他の魚種と違うので勘を養うためには1匹1匹計測してみると良いと思います。慣れると計測しなくても大体の重さは分かるようになります。(特別な能力は要りません。多くのパターンを見たら誰でも出来るようになります。理由は金魚が軽いからです。)

また
見た目だけでは正確に判断できない事も体重が分かると割り出せたりします。
特に今後金魚飼育をしていく中で重要な「適切な餌の量」や「適切な水量&水換え頻度」などを勘や経験で適当に判断するのではなく、データを基に組み立てたり計画したりできます。言い換えると体長ではどうしても(太った金魚と細い金魚で差があるので)大きな誤差を含んでしまう様な事でも体重からの算定ならより正確に出せます。

安全な範囲での飼育を継続する限り、体重まで知る必要はあまりないですが、体重は過密飼育や飼い込みなど限界を見極める必要がある時に特に役に立つデータになります。

体重測定はわざわざ水槽内を追い回して捕まえてやるのは良くないですし、あまり頻繁にやると金魚に嫌われると思いますので、年に数回程度、水換えのどさくさにでも、横に準備した計測セットに「ポイ」って入れて計測すると良いと思います。 そしてそのままスマホやデジカメでそれを撮影すれば日付と体重と金魚の姿が記録されていきますのでそれだけでも楽しい成長記録になると思います。

2件のコメント

  1. こんにちは〜
    私も時々測ってます・・・ コチラのようにデータ云々ってレベルじゃないし;;;大きくなったか確認だけですけど、 全長大きほうが軽かったりして^^;;; なかなか面白かったりしますよね〜 (^^

    • azzaroさん こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      そうですよね。僕もあまり育てていない種類の金魚の測定で時々
      「うわ、重っ!」とか「え、軽っ!」みたいに声出てしまう時もあります。

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