【ケーススタディ】新入りバルーンオランダ2匹の導入記録 2

【ケーススタディ】新入りバルーンオランダ2匹の導入記録


<↑ 前回の記事はこちらです。 本記事はその続きです。>

6月11日
到着から12日目
ここ数日は夕方になると2匹とも糞をぶら下げて泳いでいるようになりました。
つい先日までは毎日の糞がどんどん減るから苔を採取して与えてましたが、どうやら苔をツクツクする習慣が無かったようで、現在は自分で苔をついばむようになり毎日普通と思える量の糞を出すようになりました。
もうそろそろ糞の採取と撮影は不要かと思いますが念のため到着から30日までは記録します。

水槽内の苔や水草を食べさせるトレーニング
僕はジャングルタンクと称して各タンク内を苔で覆われた状態にして水草を入れており、24時間食べ放題のサラダバーの状態を作っています。
ウチの金魚は皆これを食べて毎日を過ごすので仮に1週間程度出張に出かけても問題なく留守番できるほどよく苔や水草を食べますが、新人はこのように時々コケや水草を食べる習慣がない個体も居るのでその場合はトレーニングが必要です。

苔は三角定規やクレジットカーのような1㎜弱の厚みのプラスチックでそぎ落とすと食べやすいのでそうやって採取して与えます。

水草ははさみで一口サイズになるように刻んでそれを与えます。

両者共に、金魚が餌と認識するまで時々このように人工的に与えていれば殆どの金魚が自分から食べるようになります。
水槽内のものは全て餌なんだという認識が出来るまでは人工的に食べやすく加工してあげるという作業をしてます。
ペットなので。

ここまでくれば急変の可能性は減ると思いますが油断せず1か月までを無事に迎えたいです。

6月13日
到着から14日目
まだ2週間しか経っていないのかと思うほど2匹は馴染んでおり既に他のどの金魚よりも”ウチの子”っぽくなりました。
最近はようやく2匹で並んで餌くれダンスを踊るようになりツーショットも撮りやすいです。
それにしてもこのカシラ・・・横でやっている稚魚飼育もこんなカシラに仕上がれば言う事ないんですが・・・

6月19日
到着から20日目~の糞

ぱっと見た感じでは分からないと思いますが、糞の量は劇的に増えコンディションは最高になりました。
毎回導入初期は毎朝吸い取って確認していますが、小さな金魚が2匹で1日でここまで糞を出すのは初めてです。
明らかに与えている餌より多くの糞を出してますので最近はコケや水草を自分から食べているのだと思います。
▼ 6/22の拡大 これだけの量を2匹が1日で出しています。

6月29日
到着から30日目
無事に30日目をクリアしました。
梅雨に入って温度低下してもフラつくことなく元気です。

30日経過で問題も出てないので糞の撮影も終了です。
ここ最近飼育中の金魚全体で餌を減らしていたこともあり足りなかったようで、ここ数日は朝の確認で糞が全くない日が続きました。
前日の夕方に長い糞をしていたのに朝には消えていますw
糞を食べて飢えをしのいでいるようです。
ペットなのに・・・おいたわしい。
という事で今日から少し多めに与えることにします。

ここ最近は夕方に2匹共長い糞を出すようになり、処理している餌の量も十分なので糞の太さもかなり普通になってきたので順調だと判断しています。
顔が大きくて体が小さいので常に転覆を警戒してますが、現時点では他の金魚よりも安定しているくらいです。
このまま10年行ってくれるとありがたいのですが・・・

7月9日
到着から45日目

もはや問題が出る可能性も劇的に少なくなったので
徐々に他の金魚と同じ扱いにしています。
それにしても小さな金魚です。
間もなく今年産まれた稚魚に抜かされるだろうと思う程小さいです。

8月23日
到着から90日目

保護観察期間終了により ウチの子認定!
今日からは他の金魚と同じ扱いで飼育します。

記念に初アカムシ給餌。
でも逃げまくる2匹・・・

「喰えよ!」

金魚って無条件にアカムシに食いつくと思ってましたが
見たことが無い餌に逃げまどっていました。
でも数分後に口に入れてみて
「うまし」ってなったみたいで、そこから1分とかからず完食
やはり金魚です。

こんな感じで保護観察期間終了しましたが
どうか長生きしてくれますように・・・

本ブログでご紹介の水質検査を利用する導入方法と保護観察期間
このブログでご紹介している導入方法にしてから新入りに問題が出ることなく皆が無事に3か月を迎えるようになり、なかなか問題の対処法などをご覧に入れる事が出来ませんが、塩水浴が何度も出てくる流れよりは金魚にも飼い主にも良いと思っています。 導入方法や保護観察期間の仕組みは全て合わさって機能していますので、部分的に採用される場合などは問題が出る事もあります。 特に環境に適応する前に他の金魚と合流させる場合はいかなるトリートメントをしてもいろいろ起きます。起きても金魚が自力で乗り越えてくれることも多いですが、時にそれがかなわない事もあります。 その対処に関して僕は考える事をやめ、(隔離し)合流させない事でその不安定な期間を安全にやりすごし結果を出すという道を選びました。 それ無しには手に入らない安定があると判断したためです。 大切な金魚を無事にウチの子にする為にも是非ご検討ください。

関連 新しい金魚を死なせない為にやっている事