長くなったので記事を2つに分けました。
この記事は以下の記事の後編になります。
話がつながていますので未だご覧でない場合は先にご覧ください。
この先は
◆0.5%塩水浴
◇エアレーション無し
で治療する事にしました。
先に進む前に1つ・・・
2匹の小さな金魚の1日目の様子に関して前の記事の動画です。まずはDAY1の水質改善時の様子を参考までにご覧ください。
こんな感じで生きるか死ぬかの間をさまよっていましたが夕方に塩水浴にして次の日の朝になると信じられないほど元気になってました。
毎回思いますが若い金魚の回復力は異常です。
次の動画で十数時間後の変化をご覧ください。
DAY2
緊張の朝です。
死ぬとすれば水質改善や塩水に切り替えた次の日の朝が多いです。
つまり1日目が乗り越えられない事が多いのでドキドキしながら見に行きましたが皆生きてました。
まずは一安心です。
青いバケツは全て1台のビデオカメラで監視するために3つを1か所に集めました。
小さな金魚2匹は若いので回復力も高い為既に元気になっていますが、大人の2匹はご覧のように時々場所を変えるだけで泳がずにその場に留まっています。
ちなみに撮影時僕はこの場所にはいません。隣の部屋からタブレットで遠隔操作して録画・停止を操作してますので僕の気配で動いたり動かなかったりしているわけではありません。
不安になり近くで構い過ぎたり、あれこれ治療方法の変更をすると体力を消耗して死んでしまいます。
この記事の最大の目的はそうした不安からの行動を思いとどまっていただく事ですので動画に出てくる2匹のこの後の変化にご注目ください。
塩水浴に移行したのは昨日の夕方でまだ24時間たってませんが、毎日朝に100%交換するので、この日も全ての塩水を捨てて新しい塩水と取り替えました。
※濃度は常に0.5%です。
※温度はきちんと合わせてください。
あとは人間が近づかないように遠くから見守るだけです。
気配を感じると警戒しストレス過多になるのでこの段階では朝の塩水浴の交換以外は極力コンタクトを取らないのがベストです。
更に言えば本当は黒いバケツを使い、部屋も暗くしておくほうが金魚は安心できます。
今回はブログの記事の為に明るい場所で明るい色のバケツを使ってますが、瀕死の金魚の場合は本当は良くない事です。
※餌はまだ与えません。
DAY3
小さな金魚の長いほうの体力が回復したようでもう一匹を追い回します。
でも2匹とも体はボロボロなのでこのままでは無駄に体力を消耗します。
だから小さな2匹はバケツ内で隔離しました。
1匹しか見えないかもしれませんがもう1匹は白いゲイジの下に居ます。
小さな金魚はもう回復しているようなので(本当はあと数日延長したほうが安全ですが)今日1日かけて淡水に戻して夕方にはプラ舟に戻せるように準備します。
一方で
大きな2匹は弱弱しい動きしかしません。
強いて言えばうち1匹は少し浮いたり沈んだりできるまで回復してきましたが、頭が赤い方は相変わらず一日中底に沈んだままです。
昨日同様、朝一番に塩水を全て新しいものと取り替え、その後は撮影の準備の時以外近づいていません。
※餌は与えていません。
※塩水は朝一番に温度を合わせて100%交換しています。
DAY4
ここからは重症の2匹にフォーカスしてお送りします。
まずは日課である朝の塩水100%交換を済ませてから観察しました。
重症の2匹も少しづつ泳ぐ時間が長くなり徐々に回復してきているようです。 塩水浴の役割はほぼ終わったと判断し本日は朝に塩水を新しくした後、1日かけて徐々に淡水に戻し夕方には淡水で専用のリハビリタンクを用意してその中で治療を継続する事にしました。
昨日は小さな金魚を同じように処理しましたが、金魚の体力次第ではもう少し延長したほうが良い場合もあります。 塩水から淡水に切り替わり急変しないだけの十分な体力があると判断できない場合はこの作業は未だ行わないでください。 塩水から淡水への移行直後は原則として塩水に戻せませんので、
淡水に戻す方法は塩水にした方法の逆を行います。
4段階くらいに分けて各段階を2時間で切り替えます。
※作業は半日かかるのでお勤めの方はお休みの日まで塩水浴を継続してください。
この作業は最後の仕上げなので確実に行う必要があります。
元気そうに見えても(少し前まで死にかけていた金魚の場合)油断や安心はしないでください。
(引っ越し先の準備)
今回、用意する水は新水50%&安定している水槽の飼育水50%で合計24L
安定してる水槽の水作エイトSを借りて準備します。これにより水質が安定したホスピタルタンクが出来ます。 安定水槽ですので明日からの水換えは週に1回程度で行います。 水質検査で問題が出た場合はその限りではありません。
水槽が1つしか無く濾過装置も1つの場合はこれらを回復させて使います。
ですので金魚が元気になってからではなく問題が出て金魚の対応が一段落したらすぐに水槽を掃除し水を80%ほど捨てて新しいカルキ抜きした水を足して全て綺麗にしてから金魚無しで空回ししてください。 こうすれば時間と共に水質が回復します。 水が腐ってなければ50%入れ替えでOKですが、怖いと思う場合は20%だけ残して80%は捨ててください。他の水槽が無いのに全て捨てるとバクテリアが減り過ぎて回復に多大な時間を要します。この場合は多少腐敗しててもタネになるくらいの水は残して下さい。大半が新しい水で金魚が入って無くて餌も入れない条件でフィルターとエアレーションを空回ししていれば雑菌には不利で濾過バクテリアには有利な条件なので時間と共に回復に向かいますので問題は消え水も浄化されます。 このような場合は温度や太陽光の当たり方によりますが2週間から1か月は不安定と考えて金魚を入れる場合でもしばらくの間、餌は可能な限り少なく維持して下さい。
DAY5
昨日の夕方から淡水で安定した水質の中で治療を開始しましたが、頭の赤い方の動きが悪くなった気がします。 淡水に戻すのが少し早かったかもしれません。
塩水浴は24時間交換でも朝にはアンモニア値が上昇しますし水質も悪くなるので金魚の体に付いた雑菌さえ取れれば淡水で治療するほうが効果的なので、本例では少し短めで塩水浴を終えるというのをやってみています。・・・が、流石に少し早め過ぎた気がします。2匹とも僕を見ると泳いで見せますが少し離れて見ていると同じ場所で長時間動かなくなります。教科書通りに元気になってから更に数日塩水浴を延長しても良かったかもしれません。
淡水 塩水 淡水 塩水と繰り返すようなことがあれば救えるものも死なせるかもしれませんので、塩水浴には絶対戻らないという確信が無ければ(念のため)数日延長したほうが安全です。 慣れてくると塩水浴は気軽にしがちですが、こういう時に行き来すると金魚を殺しかねないのでご判断は慎重に。
※餌はまだ与えません。
項目 | 問題発生時の水質 |
---|---|
アンモニア | 0 |
亜硝酸塩 | 0 |
硝酸塩 | 50mg/L |
pH | 7.0 |
propN値 | 0.28 |
DAY6
徐々に泳ぐようになってますが、未だ弱弱しいですし、同じ場所で動かない時間もまだあります。
本日餌を食べるか確かめてみました。
頭が赤い個体は直ぐに食べましたがもう一匹は反応したけど食べられませんでした。口をパクッてした時には既に餌の上空を通過してる感じです。
体の制御がまだ正確にできないようです。 餌の匂いは既に分かるようで反応しますが、その場所に戻る時に旋回も凄く大回りになります。 頭の赤い方はこれまで単にお腹が減ってただけなのか?と思う程の回復ぶりで餌を与え出してから急に元気に泳ぐようになりました。
※餌は体力が回復するまで与えないでください。
判断基準は泳ぎ方です。
◆まだ弱弱しさが残るけどしっかりと泳げている、
◆正常に姿勢制御できている、
◆正常なスピードで泳げているなど・・・
「ほぼ普通」に見えるようになれば与えてOKです。
あまり早く与えると回復が遅くなることが多いです。
いずれの場合も与え過ぎると回復どころか悪化しますので
治療中は試食程度(普段の10分の1から5分の1くらい)で十分です。
催促されてもグッとこらえてください。
DAY7
少しづつ元気になってきているので今日も少しだけ餌を与えました。
今日は白い方に少しでも食べさせようと白い方に向けて餌を投げ込み何とか一口は食べたのを確認しました。 あとは赤頭に奪われてました。赤頭は餌を与えてから急に元気なり、いつものオラオラ系の泳ぎ方に戻りました。お下品です。
※餌はムリに食べさせないでください。弱ります。
DAY8
今日は2匹とも十分に元気です。
餌もまあまあ食べられるようになりましたし、泳ぎも力強さが出てきました。
回復レベルでは白い方を超えた赤頭が、白い子ちゃんを追い回すようになりました。
2匹とも泳いでいる時間も徐々に長くなり同じ場所で動かないという時間も殆どなくなりました。(まだ少しはそんな時間があります)
それから空腹時に食べられるように入れておいた水草もようやく食べ始めたようです。減ってきました。元気な時は朝入れて昼過ぎには全てなくなる感じでしたので未だ完全に元気とはいかないようです。
DAY9
泳ぎだけはキレっキレになってきました。
食後は2匹で突きあいをするほどなのでもう安心です。
これなら2匹共大丈夫だと思います。
あとはこの元気さを維持するためにこのまま2週間から1か月ほどこの場所でリハビリを継続してから、元の場所に戻すか?このまま飼育するか?どうするかを判断しようと思います。
項目 | 本日の水質 |
---|---|
アンモニア | 0 |
亜硝酸塩 | 0 |
硝酸塩 | 50mg/L |
pH | 7.0 |
propN値 | 0.37 |
propN値が少し高くなったのと未だ水に馴染んでないのか夕方に少し匂うと感じたので50%水換えをしました。
目には見えませんが金魚が未だ何か分泌してるのかもしれません。
項目 | 水換え後の水質 |
---|---|
propN値 | 0.22 |
ちなみにリハビリ中の黒プラ舟も同じように高い値になっていたので50%水替えしました。
いずれも金魚は元気ですが、念のため実施しました。
糞もそこそこの量を出すようになりましたのでこれでようやく
「良く泳ぎ・良く食べ・良く糞をする」が揃ったので安心です。
治療したのはもう1匹いますが同じことの繰り返しになるので写真だけで参加です。
この青文魚は4匹の中で唯一黒い色素を失わずに現在に至るので春に温度が安定したら友人に引き取ってもらい友人の青文魚メスと一緒にして増やしてもらう予定でしたがこんなことになってしまいましたので引き渡す前に完全に元気にしなくてはいけません。長い間黒が楽しめる青文魚が産まれて欲しいので、黒い事が重要です。だから治療中も保護色のONの機能が失われてないか常に確認する為に黒バケツで行っていました。(病気で失うとも聞きましたのでそうなるならなるで記録に残そうと思って)今もこのまま黒バケツに飼育水と新水と水作エイトSを入れてリハビリ中です。 正直、黒だと良く見えないので何処にいるか分かりにくいしビデオにも水面が反射して中は何も写って無かったりブログ向きではありませんでした。
最後に塩水浴無しで戻したチームに合流させて問題ないと判断した2匹の若い青文魚もこのように元気に仲間入りし大小合わせて7匹でここもリハビリ中ですが、見た目は殆ど完治してます。
カメラシャイなのか落ち着きが無く異常にきびきび動いてます。
異物が水中に入って来たことを警戒してるようなのであまりストレスを与えてはいけないので撮影は短めにしました。
現在はSSS餌に戻しており次の日の朝の確認でも吐き出した餌はなく順調にリハビリが進行中です。
過去の失敗例やその他注意点として
10℃を切る低温時
温度が10℃以下だと金魚の抵抗力がかなり落ちると言われますが真冬にこのような事態が起きた場合はヒーターを使い徐々に温度を上げて15℃くらいで治療したほうが良いです。 この時の温度の上昇は水質の変化と同じで早いと金魚を死なせますので十分に時間をかけて上昇させてください。
春や秋の不安定時
昔、温度が大きく変わる時期に同じことをしましたが、とんでもなく温度が下がるタイミングに出くわし死にました。 温度差は元気な金魚には問題ありませんがこういう場合は重要なので水換えや淡水と塩水を切り替える時は温度差が無いようにしてあげてください。
重症時は最低水温プラス1℃でも設定できる温度コントローラーとヒーターがあるほうが良いです。
pHの差
pHも温度と同じく大きく変化させると金魚にストレスをかけますので現状と新しい水にpH差があるなら時間をかけて入れ替えてください。温度のように合わせられませんので変化を緩慢にする為時間をかけて水合わせしてください。
エアレーション
塩水浴中、エアレーションはあるほうがメリットが高く通常は入れますが、今回は瀕死の金魚の体力を奪わないように弱っていた前半は使いませんでした。
水流が金魚の体力を奪わないように上手く工夫できるなら使うほうが良いと思います。
更に酸素の溶けやすさに関しても
以前はこのような場合バケツではなく水深が浅く横に広いタライが有利と思いタライで行ってましたが昔よりも水量を増やして行う事も増えたのでバケツを採用しています。
同じ水量なら空気に触れる面積が大きく酸素が多く溶けるタライのほうが治療に有利です。
ただし10Lを超えてくると運びやすさなどからバケツになると思います。
急変
治療中回復してきたと思うと急に弱りだした・・・みたいに状態の良否が一進一退になる事があります。つまり途中で悪くなることがありますが、全てが正しく行われていれば金魚を信じて継続してください。 途中で怖くなったり自分の治療に自信を持てなくて別の事を始めてしまうとその時点で回復の可能性が低くなります。
餌
金魚が元気な場合、昔は治療初期から与えてましたが、消化にも体力を使うので今は餌を可能な限り与えずに金魚が峠を越える事や水質の変化に耐えきる事を重視しています。 元気になり飼い主に餌クレをしてきたら小さいのを1粒2粒与え、徐々に増やす方向で無理なく与えると安心です。 元気になったからといってドバドバ与えると治療やリハビリを失敗します。 与えるにしても治療中の餌は普段の半分も要りません。5分の1とか10分の1とかで良いと思います。 元気になってからも急には戻さず徐々に増やすほうが全てがスムーズにいきます。
最後に
前編&後編で1万文字を大きく超える長い記事になってしまいましたが、これでも手持ちのデータの2割以下くらいしか掲載してません。 長くなりすぎたので本当はもっと割愛したいのですが、治療の途中で不安になって別の事を始めて金魚を殺してしまう方が少しでも減ればと思い回復過程に関しては多めに情報を載せています。これを見ていただければ最初はかなり悲惨な状態でもゆっくりと回復していくというのが分かると思います。
成功するまでは不安が残ると思いますが、逆に何度か成功して仕組みが分かると「なんだ、こんな事か」って思うような部分もあります。
この記事はこれまで何度も書くチャンスがありながら治療に専念するあまり完全な治療記録を撮影できず、回復していく様子をお見せすることなく書いても伝わらないと感じたので下書きレベルで没にしてきましたが、今回ようやく撮影もできたので急いで記事にしました。
今回は、治療としてもうまくいき金魚を救う事が出来ましたが、最初の24時間で死んでしまう事もあります。 こればかりは金魚の体力も関係する為、正しく処置しても死ぬときは死にます。 しかし色々な観賞魚薬をたらいまわしにしたりするよりは上記の方法は生存率が遥かに高く初心者向けだと考えてご紹介いたしました。 万が一の時にお役に立てれば幸いです。
金魚飼育はゴールの無いマラソンのような部分があり走り続けるしか無く、途中までミスなく世話を頑張っていても、たった1週間の見逃しで、たった1日のミスで、たった1回の判断で・・・金魚を苦しめたり死なせてしまう事があります。 そんな時に元に戻すチャンスが1%でも大きくなればと思いますので、これからも試行錯誤を繰り返し良い方法が見つかれば記事にしていこうと思います。
ちなみに4匹共に黒かった時はこんなに綺麗な青文魚でした。
金魚部さん、こんばんは。
ドキドキしながら読ませていただきました。
映像があると感動的ですね。
一番むずかしいのは『そっとしておく』ことかも(-_-;)
人間だってしんどい時は静かに寝かせてほしいって思いますもんね。
前編から今日まで、どうなったか気になって、毎日何回も更新チェックしてましたw
こうゆう性格は病気の金魚には良くないって反省してます(汗)
水質検査の項目のpropNって何でしたっけ?
前に記事に書いてあったような気がするんですが、見つけられません。
教えていただければ嬉しいです。
マリリンさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
>一番むずかしいのは『そっとしておく』ことかも(-_-;)
そうですね。どうしても気になりますよね。
僕の場合昔は特に、金魚が生きてるかどうかが気になってつい見に行ってしまったり
塩水浴開始して直ぐに顕著な回復が無ければ
「これでは無理かも」と思って治療方針を変更してしまったり
色々やりましたがどれも救えないばかりか逆に悪化させてました。
この記事は当時の反省の意味も込めて書きましたが
伝えたいのは
重症時の治療は特に
◆最初の水替えが大切
◆治療方針は変えず最後までやりぬく
◆構わないでそっとしておく
という事です。
またここ最近はそうした構いたい人や気になる人の為に役に立ついろいろ便利なものが出てきてますので
それらもまた機会があればご紹介していきたいです。
>propNって何でしたっけ?
propは比例値です。
Nは窒素のことです。
propNでNの比例値ということになります。
つまりNそのものではなく比例関係を維持した別のオーダーの値です。
ここでは数値そのものは重要ではなく、上がり下がりを見ています。
詳しくは後日記事で説明しますが
この値は何を見るかで色々な呼び方があります。
正直、より簡単なほうが良い気がしているので後日どの呼び方を採用するのがベストなのか考えてから統一します。
本記事ではこの値で水の汚れ(水の傷み具合)を見ています。
金魚が病気の時に粘膜などを分泌するとこの値が上がるのでその変化を見て水の状態や回復具合を判断する目安の1つとしているんです。
約1年半、色々な機会がある度に測定してきましたが、この数値は使い方次第で非常に便利だと分かってきたので後日、計測方法などを含め詳しく記事にまとめます。
金魚部さん、こんばんは。
お返事ありがとうございます。
水の傷み具合がわかる方法、ぜひ教えてください。
記事を楽しみに待ってます。
それにしても3匹の青文魚さん、ずいぶんかわいらしく褪色しましたねw
個人的には背中の赤い子が好きですw
チビッコたちもグイグイ泳いで、見ていて飽きませんね。
元気になってよかったよかった。
うちの金魚たちも今のところ元気に春を過ごしています。
諸事情によりw、総水量250ℓになり、ヲタライトちょっと出ましたwww
生活が圧迫されてきていますが、楽しんでいますw
マリリンさん おはようございます。
お返事ありがとうございます。
>水の傷み具合がわかる方法、ぜひ教えてください。
もうしばらくお待ちください。
この値は思っていた以上に色々と判断するのに便利だと分かってきた為、逆に当初よりも多くのデータを採る必要が出てしまい、記事は既に書けているのに多くの追記や書き直しが必要になりました。
特に今回の治療中に色々と判明したので出来れば別の機会にもう一度別条件で病気の金魚の治療を計測したいです。
こればかりは次の機会がいつ来るかは不明なので見送るかもしれませんが・・・
出来る限り早くと思っていますが他の条件に関してももう少しデータを採りたいのでもう少しかかりそうです。
>3匹の青文魚さん、ずいぶんかわいらしく褪色しましたねw
えぐいでしょ?青文魚青文魚詐欺ですw
特に背中の赤い白い子ちゃんは同じ魚とは思えないくらい豹変しました。
現在黒バケツで養生中の1匹と一緒に購入しましたがこちらはオスなので体形も維持してますし何よりも4匹で唯一メラニンを維持してる優等生です。
この写真の前に居るのが現在は背中に赤い模様の白いメス、後ろに居るのが現在黒バケツに居るオスです。
今回はまさかの大事件になりましたが何とか全員元気になり今朝は既に戻しても大丈夫というくらい大暴れしてました。
が、しかしまだ早いのであと2週間くらいは現状維持で行きます。
勝手に産まれてきたちびっ子が計算外なので60Lに大人3匹(1匹は間もなく友人宅に行くので除外)に加え育ち盛りのチビ6匹だと夏くらいに過密になりそうなのでこのまま合流はせずに別々にしようかと悩んでいます。 これ以上水量が増えたら遂に大台の500Lを超えてしまい「普通の人」の枠組みからはみ出しちゃうので本気で悩み中です。 水換えも僕の環境では1回80Lまでなんですがこれを3セットしてようやく全ての水換えが完了するという大変さで、園芸の水やりとの兼ね合いもあり全てを週一で水換えとなると二日に1回は水換えするという時もあり何とかしなくてはと思います。
>諸事情によりw、総水量250ℓになり、ヲタライトちょっと出ましたwww
金魚はどんどん大きくなるので気が付くと水量が増えますよね。
20歳超えると歳を取るのが早いのと同じで250Lを超えると500Lはすぐそこですよ。
マリリンさんの場合バルコニーも含んでの水量でしょうからお部屋は未だ軽めかもしれませんがお気を付けください。
特に枠の無い水槽は阪神大震災クラスの揺れが来たら半分くらいの水が外に流れると考えたほうが良いのでそれだけの水が床にこぼれると考えて配置したほうがいいです。
まあこの一言が僕達金魚ヲタにどれだけのブレーキになるかという効果のほどには疑問が残りますがw
貴重なお話ありがとうございました。大変参考になります。以前は、市販の病魚薬を使うパターンやエプティムソルト浴などの紹介もなされておられましたが、現在は塩水浴に絞られているのでしょうか?それとも、ケースによって使い分けておられるのでしょうか?
「神経性の転覆病(と私が勝手に推測している)」金魚MIXの3歳魚が転覆し危篤になる度、貴サイトでご紹介いただいたエプティムソルト浴で復活しているものの最近は転覆のスパンが短くなってきているように思い、新しい選択肢を探しているところです。
Omenさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
観賞魚薬は一切使用していません。
今後も使用する事は無いと思います。
エプソムソルトは松かさやブロートが絡む転覆病の治療に有効なのでその場合に使用します。
でも殺菌能力が無いので本記事の例のように細菌に侵されている時は即効性が低いです。(効果ゼロという訳では無いですが瀕死の金魚を救えるかどうかは確証がない部分があります)
基本的に(金魚部ではなく)このブログに書いてるほうを最新の情報としてご覧ください。
金魚部のほうもここまでの流れとしてそのまま残していますが、こちらが整備できるにつれて徐々に向こうの記事は削除するかこちらの記事へ誘導するように書き代えています。
当初は難しい内容の記事を金魚部に、簡単で短い記事をこちらにと思ってました。
しかし金魚部のほうのWORDPRESS.COMにお金を支払ってある程度プログラムを改造できるようにしたのですが、制限が多すぎてこちら程自由に書き代えられず断念したので、このように緩やかな引っ越し作業をしてます。
話を戻しますが
転覆病の治療に関しても既に効果があると判断できている治し方があるのですが、ここまで4回以上ビデオ撮影してすべて後半が電池切れで失敗してます。
絵に描いたように綺麗に回復したケースが多かったので何とか無理やり使えないか検討してますが、理想としてはもう一度別のカメラで撮り直すほうが良いかなと思ってます。
なのでこの件は未だ公開できませんが、これは消化不良で餌控えめの防衛線を超えられた時の処置なので
この方法は脳の命令系統がやられて転覆する件とは無関係ですのでご安心ください。
脳がやられる系の転覆が頻繁に出るなら今回と同じで
◇水質に問題があるとか
◇温度変化が尋常じゃないとか
◇溶存酸素量が異常に少ないとか
環境要因が通常のパラメーターから大きく外れていると思いますので、それを探してみてください。
転覆病は治療より予防です!
頻度が上がっているならその理由を探すのが重要です。
分かりにくいかもしれませんが諦めずに消去法で消していけば最後には見つかると思います。
まずは気づきにくい点として酸素量です。
◆金魚が成長して過密飼育になってませんか?
水質のバランスは収入と支出の関係に似てます。
収入より支出が大きいと最後は借金、逆なら貯金になりますが
金魚飼育では常に貯金でないとダメです。
ギリギリだと知らない間に借金になり金魚は病気や死を迎えます。
例えばこの話は金魚飼育ではお金ではなく酸素だとお考えください。
酸素が低い中だと金魚は抵抗力が低くなり様々な病気になりやすくなります。
意外に気づきにくく長期的に内部がやられたりするので長く飼育したい場合はムリに過密にしないで例えば体長6㎝クラスなら1匹に15L以上与えて余裕ある中で1年に起きる様々なイベントを安定環境で乗り越えさせてやるほうが安心です。
他にも
◆水換え頻度・・・1か月から2か月毎に蓄積物のリセットはできてますか?
◆濾材の掃除・・温泉のような匂いが出てませんか?硫化水素は金魚に毒ですので長期的かつ定常的に晒すと色々な部分がやられます。
◆温度上昇に伴う何か・・・春夏特有の問題にもご注意ください。
◆水槽内の何かが経年劣化・・・水槽内にあるすべてのモノの掃除は適切な頻度で行えてますか?逆に掃除のし過ぎにもご注意ください。
◇最近何か新し事を始めてませんか?
◇餌や手入れの方法など何かを切り替えませんでしたか?
他にもOmenさんの環境特有の何かがあるかもしれませんが、1つ1つ確認し何処からどう見ても安全な範囲にあるかご確認ください。
1週間もあれば致命的なダメージを与えるのに十分な事もありますので元に戻せないダメージが加わらないようにご注意ください。
本記事の様な急性の問題や外傷は見た目に比べると簡単に治せますが
長期的に少しずつ壊れていく場合の脳のダメージ、浮袋の異常、腎機能障害などは獣医さんでも元に戻せないものも多いので「じわじわ」加わるダメージにはくれぐれもご注意ください。
環境が原因で起きる内部の機能障害は手遅れになるまで目に見えにくいので長期的に気づかないと、気づいた時には手遅れという事が多いです。
元気そうに泳いでいても時々神経性の転覆をするのなら環境要因を1つ1つ見直してあげてください。
良く分からない場合は一度すべてを物凄く厳しく管理して様子を見てください。
水槽に隠れた問題があるなら、厳しくした環境では改善がみられると思います。
全てを厳しく安全側で世話するのは長期的に維持するのは大変ですが一時的なら何とかなると思います。
はじめまして。
10年近く飼っている和金の一匹が鰓病と思われる症状にかかりまして、急遽こちらの記事を参考に隔離治療を始めました。
飼育期間は長くても、丈夫な子達でしたので今まで治療という治療をした事が無く、あたふたしておりました。
ネットで検索しましても、症状の原因や治療法はあれども詳しい対応や、完治までの目安までは載っておらず。その点金魚部さんでは細かな段階から体験談まで掲載されており、本当に参考になる事ばかりでした。
体は小さくても私にとっては可愛い可愛い存在です。今回こちらの記事のお陰でベストを尽くした対応が出来たと思っております。
もし残念な結果になっても、不十分な知識や対応で余計苦しめてしまう事にならなかっただけでも救われる思いです。
金魚部さんには本当に感謝しきれない思いです。
あまりネットでの書き込みというものをした事がなく、支離滅裂な文章で読み辛い部分があるかと思いますが、感謝の思いを伝えたくコメントさせて頂きました。
お忙しい中とは思いますが、これからも更新等楽しみにしております。
ボブさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
このブログがお役に立てたなら本当に良かったです。
僕は金魚飼育には向かない人間ですが金魚が好きなので僕のような人でも何とか死なせず病気にしない飼育方法を試行錯誤してきました。
多くの方はここまでしなくてもうまくいくだろうというくらい細かくやるようになりましたがそれが1匹でも多くの金魚を救えるならばと思っています。
治療が上手くいき金魚が元気になるといいですね。
この記事は外傷に関する部分が中心ですので比較的短期間で1つ1つを完了してますが、もしもボブさんの金魚の問題が内部にも関わる場合は、最終的には清潔で安定した飼育水(毎日ではなく週に1回の水換えで維持できる環境)で約3か月ほどはゆっくりとリハビリさせてあげてください。
3か月元気を維持できれば完治したと安心しても良いと思っています。
それより早くに環境が崩れて再発すると1回目よりも重症化する事もありますので、余裕だと思う場合程、ご注意ください。
僕達は環境を整え横で見守るだけですが、安心しすぎて気を抜く事が無いように少し不安を感じてビクビクしてるくらいがいいと思います。
人間のやるべき事だけ行い、あとはじっくり見守ってあげてください。
そうすれば金魚も頑張れると思います。
金魚の状態次第では気持ちは穏やかではなく焦りも出るかもしれませんが、構い過ぎるとチャンスが激減します。
水換えなどの世話だけしたらあとは仕事や学校に集中して忘れてるくらいが丁度いいです。
金魚に必要なのは「清潔な安定環境」と「時間」です。
ただし
内部の問題と思われる場合は自分で対応せず獣医さんを受診されることをおすすめします。
市販されてない安全で効果の高いお薬も獣医さんなら処方できます。
こんばんは。ご丁寧に返信を頂きありがとうございました。
残念ながら、昨晩お星さまになってしまいました。
今思えば、今回亡くなった子の他に、まだ2匹金魚がいるのですが(3匹を同じ60センチ水槽で飼っていました)その2匹が白点病にかかったのが予兆だったのかも知れません。
白点病自体は背びれや尾ひれに1〜2個ぽつぽつと発生している程度でした。水換えやアクセサリ類の日光消毒で対応し2週間ほどで消えたので一安心していた時の、今回の出来事でした。
3匹の中で一番身体が小さく、(お前は小さいのに元気だね〜)と思っていたのですが、一番ダメージを受けていた様です…。
金魚部さんの過去記事で言われていた”みずかわり”の時期で、気候も暑かったり寒かったりと不安定、環境変化に慎重に対応しきれなかった…などなど反省すべき点が沢山あるように思います。
残った子達も10歳近い老魚ですので、これを機に色々勉強し直して一層可愛がっていきたいと思います。
余談なのですが、今回の金魚が体調悪く底でじっとしていた時に、健康になって泳ぎ回っていたはずの2匹が、サッと両隣りに寄り添って同じ体勢・同じ向きで3匹ピッタリくっついて静止した事がありました。
一部始終を見ていた私は(え゛っ!?また調子悪いの?!)とかなり焦ったのですが、しばらくするとフヨ〜ッと浮いてきて何事も無かったかの様に普通に泳ぎ出したので、大変不思議な光景でした。
金魚なりに心配しているのかな?と思える光景でした…。
申し訳ありません、途中送信してしまいました。
現在田舎住まいでして、近くの動物病院さんはお魚は専門外の様です。それ以外となると高速で1時間以上となるので、金魚へのストレスや生活スタイルと合わせても自身で何とかしなければ…といった感じです。
また色々と記事を参考にさせて頂く事があると思います。またお邪魔させて頂きます。ありがとうございました!
ボブさん おはようございます。
お返事ありがとうございます。
残念でしたね。
お力になれず申し訳ありません。
春先は温度が上昇するので2つの問題が出やすくなります。
◆バクテリアの切り替わり(水かわり)の為に水質が不安定になる問題(感染症が出やすくなります)
◆温度上昇に因る寄生虫の卵の孵化問題
どちらも冬の10℃域から上昇し春に20℃域に入る事で起きます。
お店のように年中25℃前後であれば起きないんですが。
本などでは老魚は白点病にかからないとされていますが、僕の知り合いの方も前に10年近く飼育した金魚が白点病にかかってました。
弱っていると寄生されてしまうようですね。
寄生虫に関して怖いのは(温度が下がり出す)夏以降に追加した金魚や水草に付いてくる卵です。
冬を超えて春先の温度上昇で卵が孵化してしまいます。
同じ理由で養殖場さんの金魚を冬に購入するのも危険です。(冬は外から室内に持ち込めばどうしても温度差があるので孵化しやすくなります。)
>余談なのですが、今回の金魚が・・・
金魚は時々不思議な行動を取りますよね。
人間と同じ意味でそれをしているのかは分かりませんが僕達から見るとまるで人間の行動のように見えます。
僕も同じような経験をしました。
昔、バルーンオランダと丹頂を飼育し後にランチュウを1匹追加してしばらく飼育してました。
更に黒出目金を追加購入し、3匹の中に入れたらバルーンと丹頂が黒出目金をイジメるようになりました。
当時は隔離の知識もなく”しつけ”をしようといじめをしたら直ぐに2匹を網で追い回して「駄目だぞ」と教えていましたが一向にやめませんでした。
イジメというのは2匹が順にデメキンに体当たりするんですが、ある日見たらランチュウがデメキンの前に割り込んで何度も体当たりを阻止してるんです。
まるでデメキンをかばうような行動を何度となくとっていて当時は「ランチュウは正義」とまで思っていました。
ただ今思うと、金魚にそういう感情があるのかは分かりません。
それが別の目的であれ僕たちが見ると明らかに気遣ってるように見えたりします。
卵を産んでも子育てもせず、最悪の場合自分の子供を食べてしまうような魚ですが、もしかすると別の次元ではいたわる心のようなものもあるのかもしれません。
ちなみに餌を奪い合う時はランチュウも黒出目金に体当たりしてました。
>近くの動物病院さんはお魚は専門外
多いですよね、そういう動物病院。
僕も最初沢山断られました。
犬猫だけに集中のほうが設備投資の面でも無駄が無く報酬もケタが違うので儲かるのだと思います。
僕の専門分野でもそうですが、やはり儲からない業務は全て断るというのが普通になってきており
「困ってる人を助ける」VS「その時間でより多くお金を儲ける」
を天秤にかけて出される答えが今は昔の古き良き時代の日本とは違うものになってきてますね。
こんな時代だから仕方ないのかもしれませんが残念な世の中になりました。
皆がほんの少しボランティア精神を持つだけで多くの人々が救われて楽しく暮らせる世の中になるというのに残念です。