E03 特に変化なし
徐々に成長していますが目に見えるような大きな変化は無い時期です。
強いて言えば尾が少し開いた事や顔だけではなく体の部分も膨れてきたことですが、大きな差ではありません。
シルエットで言えば賢者の杖、又は ハンディ掃除機と言ったところでしょうか。
この飼育法で最もまどろっこしく思うのがこの時期です。
この後は他の方法と変わりなくなりますが、この時期だけはブライン飼育のような日に日に成長していくような変化はありません。
僕たちにできるのは、そぉーっと見守りながら時が過ぎるのを待つのみです。
5月14日
孵化から1週間が経過。
前回のレポートから日が経っていないので極力発育のよさそうな個体を探して撮影してみましたが大きな変化はありません。
強いて言えば上記のように尾や体に少しの変化が出たのと
上の写真のように浮袋が発達し、少し長くなりました。
正常な金魚ならこの後、浮袋が2つに分かれます。
口も徐々に大きくなってきていると思いますが、ミジンコが捕食されることなく沢山泳いでいますので未だ不十分です。口が大きくなればなるほど大きな虫やプランクトンを食べられるようになります。つまり稚魚が食べられるようになったサイズの虫やプランクトンは餌になるので一気に飼育環境から姿を消します。これを観察していれば成長の度合いがつかめます。
※現実には絶滅はせず増え続けていると思いますが、僕たち人間が目にする事が無いくらい出たら直ぐ食べられてしまうようになります。
確かめたい場合は金魚を全て別の場所に引っ越しさせてそのまま1、2週間放置すると分かります。居れば直ぐに爆増します。
ここで一旦、今後の流れに関して少し・・・
これまでに捕獲して撮影した結果での大きさ比較は
ケンミジンコ < ミジンコ/タマミジンコ << カイミジンコ << 赤虫&水ミミズ <<< ボウフラ
かな、と思います。
※ここで言うボウフラが市販の冷凍赤虫とほぼ同じ太さとお考えください。
【第一ステージ】
まずは飼育環境からミジンコが居なくなれば第一ステージクリアです。
(稚魚が食べたという事です)
そこまで口が大きくなれば成長は徐々に加速します。
【第二ステージ】
その次に赤虫や水ミミズが居なくなれば第二ステージクリア
この頃から急激に大きくなり、虫みたいだった稚魚が一気にふっくらとした魚の形になります。
毎回驚きますが、水槽やコンテナの底一面に何百と居た赤虫やイトミミズが一気に消え
太った金魚ちゃんが出現します。
こうなると給餌を開始しないと飢え死にするかもしれないので
冷凍赤虫とか冷凍ミジンコを与えます。(人工餌でもOKです)
自家産の赤虫は驚くほど細いので断面で言えばカイミジンコと差ほど変わらないと思いますが
稚魚は相手の体が自分より大きいとなかなか近づかないので
口の大きさが十分になっても餌と認識するまでに少し時間がかかります。
こんな感じで一気に来ますので餌を与え始めるタイミングだけは見逃さないようにご注意ください。
放置できるのはあと少しの間だけです。
E04 太ってきたよ
マッチ棒の先っぽ部分(顔)の肥大化部分が徐々に体のほうまで延長されるように膨れてきます。
シルエットで言えばエビフライに見える時期です。(高級割烹ではなく定食屋さんのほうです。)
5月21日
孵化から2週間が経過。
(まだ一部ですが)遂に餌を与えられるところまで成長した稚魚が現れました。
お腹までふっくらとしていて、もはや青水やプランクトンだけで維持できないだろうところまで成長しています。鳥や金魚のプレデターなら「おいしそう」って思っちゃうようなふっくらした状態になりました。
成長スピード
通常ここまでは1か月かかっていましたが今回は約2週間でした。やはり温度が高いと稚魚の活性も良く、プランクトンも多く増えるので3月初旬に比べると5月初旬の産卵は成長が早いようです。場所は京都です。
くどいですが、ここまで稚魚に餌は与えていません。
タンク内のものを勝手に食べて大きくなってきています。
&水換えもしてません。
ラクラク稚魚飼育は手間要らずです。
過去の写真と比較すると1か月かかっていたこれまでのケースではこのサイズになる頃には体がウロコで覆われていましたが、今回は未だ孵化から2週間なのでツルツルで透明鱗の金魚のような見た目です。直ぐにウロコも出るのだと思いますがいつもより早い成長を目の前にワクワクします。
飼育条件による差異
青水が濃いので赤虫などがどの程度食べられているのかいないのかは不明ですが、プランクトンだけでここまで急成長しないと思いますので多分底のアカムシはこの仔に食べられて全滅しているだろうと予測しています。ちなみにここ数日でミジンコはかなり減り殆ど見なくなりました。時々水面付近をピコピコしてますが大半は餌として食べられたのだと思います。
ちなみにこのふっくらさんが出たのは青水を最も濃く維持していた直射日光当たり放題の場所に配備していた10Lタライ組です。
今回は青水の濃さを特濃からヘルシーライトまで色々な濃さで作ってみましたが青水の濃さと成長に比例関係があると思える程成長に明確な差が出ました。
※ただし、濃い青水の中に居た稚魚であまり大きくなっていないものも居ます。
これはいつもの事ですが、先に大きな口になったものが一気に餌を食べてしまい、小さなものは口に入れる事が出来ないままそれを見学する事になり、小さいままとなる事があります。
今後の給餌
冷凍赤虫やボウフラを与えるには未だ少し小さいですが、冷凍赤虫の細いのやボウフラの小さいのを選別して与える事は可能です。 当分は粉にした人工餌を与えておこうと思います。
人工餌は栄養バランスがとても良いので何を中心に与えるとしても人工餌は補助的に与えておくようにしています。
僕が行っているように青水、プランクトン、水草、虫たちなど自然環境に似せたダイエットであれば金魚に必要な栄養はほぼ揃っていると考えられるようですが、それでも早い段階から人工餌を与えてしっかりと消化させる習慣を作るのは大切ですですので、多すぎない程度に粉にした人工餌もこの段階から与えます。
未だ体が透明ですので見ていると分かりますが人工餌の消化はラクラク稚魚飼育に出てくる自然の餌(プランクトンや虫)に比べると非常に時間がかかります。 ですので糞が常に緑色に見えるバランスを維持してください。 急激に餌を切り替えてしまいピンク色(又は餌の色)の糞が出る状態では転覆傾向が出たりします。
目
気になったのが目です。
黒オランダは大体が目の玉も周りも真っ黒なのに
この稚魚たちは目の周りが黒くない・・・
少し考えて思い出す・・・そう言えば母の目が た し か・・・
と不安に思いながら眺めています。
もう少し大きくなったら全員目の検査です。
全員この目だったらどうしようと少し不安です。
サイズ
上の3枚の写真は1匹の金魚を別の角度から撮影したものです。
この1匹が特に目立って太っています。
他の金魚は(底に居るものまでは確認できていませんが)
下の写真のように殆どこの半分ほどの成長レベルです。
形状的にはおなじなので太いエビフライと細いエビフライが混泳している感じです。
未だ成長途中の稚魚も居ますのでしばらくはラクラク稚魚飼育を続行しつつも、
今後は徐々に餌を与え、水を換えるという普通の金魚飼育に移行していきます。
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