エプソムソルト浴

塩水浴の代わりに行うエプソムソルト浴

エプソムソルトとは

日本では金魚の治療には塩水浴が有名ですが、それに代わる治療法として欧米で人気なのがエプソムソルト浴です。成分は硫酸マグネシウムなのでまさに温泉のような効果があり人間用の入浴剤にも良く入っています。欧米では自分で入浴剤を作る方も多くバスソルト、バスフィズ、バスボムなどに入れられます。
人間で言えば

  • リラクゼーション効果
  • デトックス効果

などがあるものです。
金魚の場合もやはり同じような事が期待されて利用されています。
なので治療というよりも療養とかリハビリというのか、弱った金魚を元気にするのに使われたりします。
だからと言って(塩水浴と同じで)気軽にしてはいけないですが。

塩水浴 VS エプソムソルト浴

多少の違いはあるものの大体塩水浴と同じような症状をカバーしています。
まずは簡単にまとめた表で違いをご確認ください。

塩水浴とエプソムソルト浴の比較表
項目 塩水浴 エプソムソルト浴
推奨濃度 0.5% 0.03%
成分 塩化ナトリウム 硫酸マグネシウム
浸透圧の調整効果
金魚の回復を助ける
殺菌・寄生虫の駆除
筋肉の緊張緩和

このようにエプソムソルトでは寄生虫や細菌は殺せませんが、その代わりに筋肉の緊張緩和を促進する効能があります。

エプソムソルト浴

エプソムソルト浴の効果

エプソムソルト浴は

  • 松かさ状態
  • ブロート
  • メスの抱卵障害
  • 転覆病
  • 内臓疾患からの回復

に有効とされます。
ただし全ての松かさ、転覆、ブロートに効く訳ではありません。

塩水浴のように水を体内に貯めてしまう効果が無い(若しくは弱い)ので体内の水を外に出す助けになりますし、塩と同じように浸透圧の差を緩和してくれるのでその分の体力を問題と戦い回復する事にまわせます。
更にエプソムソルトは筋肉の動きをスムーズにする働きがあるので各器官の機能障害の緩和にもなります。

ただし塩に比べると強いので濃度は塩に比べるとおよそ10分の1以下でないと安全に永久浴出来ないと思われます。(・・・が、濃度は未確認でギリギリが何処かはまだ分かりません)

エプソムソルト浴の濃度

残念ながら濃度に関しては今も謎の部分があり調査中ですが、初めて書いた記事から2年半経過した現在も不明のままです。 当時に比べると情報はかなり増えましたが相変わらず専門家の方(この場合、獣医さん)はDIPを推奨されていてその濃度を公表されているだけでBATH(永久浴)のデータは全て一般飼育者さんの経験値でバラバラなんです。 今でも数字を見つけたら計算して何パーセントか確認してますが今のところ前回提示した0.03%が最も妥当と考えています。

現時点で新たに判明したのがDIPの濃度ですが
0.1%で30分、3%で30分(両方共獣医さんによる)というのがありました。
これは症状に合わせて濃度を変えておられるのでこうした強弱の有効性に関してBATHならどうなのかなども知りたいので今後も続けて調査しますが今は僕自身も実施して安全と言えるのが0.03%という事に留めておきます。

大雑把な情報になりますがここまでの調査で

  • 塩水浴と同じ濃度では濃すぎるという事
  • アメリカはペットショップではあまり立派な金魚は買えないのでマニアは皆個人売買で取引していて、フォーラムなどに書き込むベテランは(写真やビデオを見る限り)大きな金魚で実施した数値を書いているケースが多い事
  • 明らかに危険と思える数値で実施して悪化させている例が多数ある事

が分かっています。

注意 (薬や塩と同じで)特に金魚のサイズが重要なので何処かで濃度の数値を見る事があれば、どのようなサイズの金魚に実施されているかご確認ください。かなり大きな金魚で大丈夫な濃度を僕たちの金魚に行うと意識を失いそのまま元に戻らなくなる事があります。(塩や薬と同じです)

注意 またDIP(長くても30分くらい)とBATH(永久浴)の違いにもご注意ください。

これにより仕方なく安全側の数値を採用して実施してきました。
それが0.03%です。
もう少し上げたほうが効果が高まる気もしますが、僕が飼育する体長4㎝から6㎝の金魚に対して安全なのかが判断できないので当時確認した数値の中でも低めのものを今も採用しています。最近も何例か目にしたので確認しましたが0.03%より濃度を上げて良いと判断できる根拠は見つかりませんでした。

無理して死なせては意味が無いので
暫定ですがこのブログでは

エプソムソルト浴の濃度は0.03%で統一しておきます。

つまり10Lの水に3gになります。
計算が苦手な方や、不安を感じる方は
以下の記事に塩水浴用の計算アプリがあります。
規定値は0.5(単位は%)ですがここは上から数字を入れると変えられますので
ここを0.03に変えてお好みの水量を(単位はLで)入れて頂けば
何グラムのエプソムソルトが必要かが計算できます。

塩水浴計算機・水槽水量計算機(スマホ対応)


高濃度塩水浴やイソジン浴同様、高濃度で行うDIP(瞬間浴)は死亡率を上げるので非推奨です。

またDIPとBATHの違いは以下の記事で説明していますのでここでは割愛します。
興味のある方は以下の記事をご覧ください。
 2つの治療法 DIPとBATH ←こちらのリンクは記事内の該当部分に直接飛べます

塩水浴 その1- 種類と濃度と問題点

更に塩水を例に、0.03%、0.3%、3%の3段階での効果の違いの説明は以下の記事に書いています。
興味のある方は以下の記事をご覧ください。
 塩水濃度で比べる効果の違い ←こちらのリンクは記事内の該当部分に直接飛べます

金魚に観賞魚薬を使用しない理由

エプソムソルト購入時の注意事項

最後に注意事項ですが
エプソムソルトを金魚に使う場合、成分は100%が硫酸マグネシウムである必要があります。 
香料であれ添加物は一切NGですので購入の際は成分表示を必ず確認してください。 
また塩に比べると使用頻度は非常に低いので可能な限り容量の小さなものをお選びください。 

園芸をされている方または入浴時に利用する予定の方以外は使い切れないと思います。 
アメリカではベーキングパウダーに並んで何にでも使うものの1つなので利用用途はたくさんあり園芸でもミネラルの補給と言えばエプソムソルトが出てきます。僕は柑橘類の葉が黄色くなってきたら肥料とは別にミネラル補給としてエプソムソルトを軽く一握り与えるようにしてますがそれでも一度に使う量は知れてますのでまだ半分以上残っています。

以下はアマゾンで販売されているもので安全なものの例です。
僕は楽天やYAHOOは普段の買い物で使ってないので信頼できるお店がどれなのか分かりません。
そんな事もありアマゾンのリンクしか表示しませんがシンプルなものなので信頼できるお店をご存知であればどこで購入しても問題ないと思います。
無添加」「全成分」「硫酸マグネシウム100%」とか書かれているものをお選びください。

4件のコメント

  1. 金魚部さん

    いつもお世話になっております、ayatと申します。
    初めてコメントさせて頂きます。

    まず、感謝の気持ちを表したくコメントさせて頂こうとずっと思っていました。
    ありがとうございます。
    金魚飼育に関する記事でいつもお世話になっていました。
    本当は最新の記事にコメントさせて頂くつもりだったのですが、何故かコメント投稿フォームが無く、、、一つ前の記事に投稿させて頂くことにしました。

    今年の5月頭からピンポンパールを飼い始めて、そこからアクアリウムや金魚の飼育に関する記事を検索しては読み漁り、
    を2週間程繰り返すうちに金魚部ブログへ足を運ばさせて頂くようになりました。
    記事を読み進めていく内に、時系列順に全ての記事に目を通したくなり、現在最新の記事にまでようやく追いついた次第です。
    とても読みやすく且つ伝わりやすい文章で、大変参考になる内容のため非常に助かっております。

    アクアリウムのイロハ、みたいなものもたくさん検索でヒットしたので主要なキーワード(白点病、おぐされ病等)の上位ページは一通り目を通しましたが、、、
    その中で金魚部さんのページはなんと申しますか、こう、金魚への愛が溢れていてとても大好きです。
    白点病の治療では大体のページが加温と薬浴でokと簡単に閉じられているのに対し、金魚部さんの塩水欲からのアプローチやその経過データは比較にならないくらいの説得力で私の中に入ってきました。
    #他のサイトを悪く言うつもりじゃないんです。

    また、ご自身の飼育しておられる金魚への愛が溢れまくった記事も大好きです。
    稚魚飼育日記も好きですが、名前付きのコを紹介する時のテンションがもう大好きでツボです。
    個人的にはそういう思い入れのあるコにスポットをあてて紹介されてる記事もたくさん読みたいなといちファンとしては思っています。
    #チョロQ組が好きでした。

    まだ飼育を初めて一月なので特に問題が起きてはいないのですが、なにかトラブルが起きたときは金魚部さんの記事を参考に自分でも頑張ってみようと思っています。

    これからも定期的に拝見させて頂きます。

    以上です、乱文失礼いたしました。

    • ayatさん こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      熱のこもったコメントを頂き本当にありがとうございます。

      コメントフォームが閉じていたのを知らせていただき助かりました。
      青水防止の記事を投稿した直後にブログを破壊してしまいまして3時間ほどかけて元に戻したのですがバックアップというのは主としてデータを元に戻してくれるだけで外部サービスは1つ1つ手作業で何とかしなくてはならなくて、コメントもデータは復元できるのですが動作は外部サービスの1つなので何処かの設定が未だ修正できてないようです。
      まだ原因は見つかりませんがしばらくは注意しておきます。
      青水予防記事のコメント欄は手作業でオープンしておきました。
      ご報告ありがとうございます。

      金魚部のほうまで読んでくださったんですか?
      それはどうもありがとうございます。
      大幅に方針を変更して今は安全重視なのに対して昔の記事は結構イケイケで書いてるので多少ずれがあったと思いますが違和感ありませんでしたか?w
      本当は2つをうまく連携させようとしてましたが色々な事が原因で今はこちらに集約する方向に方針転換し1つ1つ書き直しています。
      とは言えメンテナンスの事を考えると極力記事の数を増やしたくないので書いても没にする事のほうが多く中々進みません。

      検索で出てくる金魚のブログと言えば(まとめサイトを除けば)ブリーダーさんを目指す方々が書かれている事が多いのでしょうか?
      僕のようにペットとして飼育する一般飼育者のものと比べると多少温度差を感じてしまわれるのかもしれませんね。

      5月から飼育されているという事ですので最初は色々な情報が入って来て驚かれると思います。僕もそうでした。
      金魚を作品と考えて育てて居られる方々の場合は気に入らなければ殺してしまう事も多いので「全て流しました」みたいな表現もどんどん出てくるので僕も最初は凄く驚きました。

      一方、僕達一般飼育者の場合は金魚が死んだり病気をしたら心穏やかでは居られないので必死で何とかしようとしたりしますのでその辺の違いもあり文字だけの情報で比べるとそう感じてしまうのかもしれません。

      とは言え(目的や信じるものは大きく違いますが)金魚を育てる事を趣味としている点では同じですので、その辺は人それぞれで良いのだと思います。
      人は人、自分は自分ですので自分の中できちんと線を引けていればよいと思っています。

      日本は島国なのでみんなで同じ意見を共有する事が美徳のように語られることもありますが、グローバルな時代なので答えは幾つもあっていいと思いますし、むしろそれぞれの人が自分の信じるものを見つけられる選択肢がある事が何よりも大切だと思っています。
      金魚を飼育すると決めた人が全員ブリーダーさんを目指す必要はなく、全員がペットとして育てる必要も無いですし、コレクターさんやその他の接し方もどんどん出てくればいいと思います。
      幅広いセレクションの中から自分にあうものが選べるという事がこの時代を生きる上でとても幸せな事だと信じています。金魚飼育以外でもです。

      そんな中、僕は金魚をペットとして大切に育てる派としての視点でブログを書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

      >名前付きのコ・・・・・・にスポットをあてて紹介されてる記事

      そうですね、僕もそういう記事を書きたいのですが金魚飼育をしていると次々に新しい事が出てくるのでどうしても目の前で起きている事や興味を持ったものを選んで記事にしてしまうので、それ以外は後回しになってしまっています。

      いつかお見せしたいと思っているのが小さな金魚を買ってきて1年後、2年後、3年後と大きく変化していった様子です。(殆どが過去の事例になります)
      最近は専ら餌控えめで飼育してるので大きく化けなくなりました。普通に餌を与えていた時はどんどん大きくなり凄く化ける金魚が多く居ました。
      余裕が出来たら是非またそういう飼育もしたいのですが、今はあまり世話できないタイミングでもあるので安全運転で維持しています。

  2. 金魚部さん

    こんばんは、お返事いただけて感激です!!
    ファンレター(ファンコメント?)なんて承認されるのか不安で張り付いていました。←

    >ブログ破壊
    その時ちょうど読んでましたぁ。
    次の記事へ行けなくて、何かあったなと思っていましたw

    >手作業でオープン
    ありがとうございました。
    昨日コメントさせて頂いた数時間後にコメントできるようになっていたので、何か見落として報告してしまったのかとヒヤヒヤしていました。

    >違和感
    私は時系列に読み直しましたので、金魚部さんの失敗から着実に学んで方向転換していく様がよくわかりました。
    金魚飼育に対するスタンス?みたいなものがより安全側に倒れていっていたし、過去の記事でも最新の考え方に沿って訂正されていましたので全然違和感なかったです!
    連携につきましては関連記事へのリンクで十分ご親切かと思います。
    昔の記事をリメイクするのにもお忙しいかと思いますし、完成されている内容ですので問題ないと存じます。
    それとも他にもコンテンツ連携をお考えなのでしょうか?
    ユーザ側からするとコンテンツ充足しすきて嬉死してしまいますよ!←喜んでいます。

    >多少温度差
    ただのGoogle検索でしたのでアクアリウム全般に関するサイトさんの金魚のページだったりしました。
    こういったサイトさんは手広く魚全般を取り扱っておられるので、本当にキホンのキみたいな部分だけ吸収しておきました。(フィルターの種類はこんなにあるよ!みたいな)
    金魚部さんの記事はご自身の飼育経験からケーススタディとして文章をおこしておられるので、言葉の響き方が違いました。
    カリスマ生徒会長に入学早々一目惚れしたようなものです。

    >人それぞれ
    はい、私もそう思います。
    先人の皆様に負けないように金魚を大切にかわいがっていきたいと思っています!

    >変化していった様子
    超大作の予感ですねw
    遠くない内に見られることを楽しみにしていますね!

    • ayatさん こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      >ただのGoogle検索でしたのでアクアリウム全般
      >に関するサイトさんの金魚のページだったりしました。

      それはキュレーションサイト、まとめサイト、又はアフィリエイトサイトと呼ばれるものですね。
      大きなサイトの多くは企業が人を雇って書かせているもので金魚を飼育した経験がゼロの方々が書いておられますので治療法とかは真似ると危険です。

      僕にも過去にキュレーションサイトから依頼がありましたが断りました。
      依頼内容は(金魚ではなく)結構色々な分野からお誘いがあり中には女性の化粧品の記事を書いてくれというのもありました。
      内容を確認して断りましたが、化粧品会社の担当者さんは「男性でも大丈夫ですよ」って言っておられて驚きました。
      それを読んで商品を買う人の立場になると(使った事も無い、化粧の経験も無いおっさんが化粧品のおすすめ記事を書くなんて)全然大丈夫じゃないのと思うんですけどw

      企業がやってる場合は商品やサービスへの誘導や販売促進、個人の場合はお小遣い稼ぎが主たる目的ですので僕たちのブログとは目的が違います。
      (飼育経験ゼロの方が書いておられるので)中には危険な薬を使う治療を勧めたり、(今時)水槽に直接薬を入れるという昭和の頃の治療法を勧めたりしていたりするので注意が必要です。

      >>変化していった様子
      >超大作の予感ですねw

      いえいえ、小さく広げた風呂敷をそんなにグイグイ引っ張らないでくださいw 伸縮素材ではありません。
      これに関しては気軽に楽しく見ていただきたいので
      写真を並べて眺めてもらうような感じで考えてます。
      前に書いたkinchanのページがまさにその第一弾でした。
      金魚飼育の楽しみは色々ありますが、個人的には金魚が成長して買った時とは別の生き物みたいになるのに凄く感動させられたのでそう言うのをお伝えしたいんです。

      >カリスマ生徒会長

      いやいやいやいや・・・w

      僕は初老のくたびれたおじいちゃんですのでカリスマとは程遠いですし
      若い頃もどちらかというと生徒会長側ではなく生活指導部にお世話になりがちな生徒でした。
      高校生までの成績表の通信欄の歴代トップフレーズは「(もう少し)落ち着いて下さい」でしたよ。
      中には心の叫びで書いてる先生も居られました。
      そんな感じで小学校から高校までまあまあの頻度で書かれてました。
      ですので想像されているのを180度反転させて少し老いさせたくらいが正しいイメージです。

      まあその反動で年をとってからは「ちゃんと生きよう」って思うようになりましたけど、「思う」のと「出来る」のはまた違いますからね。

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